カレンダーをめくってみれば
～今日は何の日？～

9月28日の誕生花　シオン

　シオン（紫菀、学名：Aster tataricus）はキク科シオン属の多年草で、その名は漢名の紫菀の音読みからつけられています。草丈は1.5 - 2メートルにも成長し、その枝は上部で分かれ、淡紫色の頭花を散房状に多数咲かせます。花は周囲に花弁のような薄紫色の舌状花が一重に並び、中央は黄色の筒状花を咲かせます。その花は青紫～薄紫で3センチ程度の大きさがあり、環境によって花色が濃くなったり薄くなったりします。特に株は生育旺盛で、地下茎で広がります。

花言葉

　シオンの花言葉は「追想」、「君を忘れない」であり、これらは古くから愛され続けるシオンの長い生命力とその見事な花から生まれました。この花言葉は、忘れられない思い出や愛情深い人への強い想いを象徴しています。その青紫色の美しい花が描き出す風情は、遠い過去を思い起こさせ、胸に秘めた感情を深く追憶させます。

メッセージ

　シオンの花を贈るときのメッセージとしては、「君を忘れることはない」や「いつまでも心に残る思い出をありがとう」という深い感謝と愛情を表すことが多いです。また、「離れていても思い出によってつながっている」というメッセージも含まれています。

名称

　和名のシオンは、漢名の紫菀の音読みから来ており、紫の花を意味します。また、ジュウゴヤソウ（十五夜草）の別名もあり、秋の名月に花を咲かせることから名づけられました。その他の別名には、オニノシコグサ（鬼の醜草）やオモイグサ（思い草）もあります。

その他

　シオンは中国北部、朝鮮半島、シベリア原産とされ、日本には

　本州の中国地方と九州の山間部に自然分布します。山地の湿った草原に生え、その美しい花を観賞するために庭や鉢植えなどでよく栽培されています。一部は野生化していて目立ち、その存在感は非常に強いです。また、古くは薬用植物として中国・朝鮮から日本に伝えられ、平安時代から観賞用に栽培されている歴史があります。

文化

　シオンはその美しさと堂々とした姿から、日本の文化にも深く根付いています。特に、シオンは秋の七草の一つとされ、その美しい花は秋の風情を象徴するものとされています。また、十五夜の名月に咲くことから「ジュウゴヤソウ（十五夜草）」という別名もあります。このような日本の自然と季節感を象徴する花として、詩や文学にも多く描かれてきました。