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1月31日 焼ビーフンの日

1月31日 焼ビーフンの日
引用元:ケンミン食品株式会社

 1月31日は焼ビーフンの日。1960年に誕生した同社を代表するロングセラー商品である「焼ビーフン」の魅力をより多くの人に知ってもらい、焼ビーフンファンの拡大を図るために、ビーフンを中心とした食料品の製造販売などを行う兵庫県神戸市のケンミン食品株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、2020年1月31日に世界で最も長く販売されているビーフンブランドとしてギネス世界記録™に認定されたことから、1月31日とした。

 また、これから春野菜が出回りはじめる時期になるので、春野菜と一緒に焼ビーフンを楽しんでもらいたいとの思いも込められている。

ビーフンの豆知識

 ビーフンの起源は、紀元前220年頃、秦の始皇帝が中国統一を成し遂げたころの中国南部と考えられている。北方の兵士が長江以南へ進軍した際、米を食べることに慣れていなかったため、米を挽き、麺にして食べたことが始まりだと中国の米粉文化博物館では説明されている。

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 ビーフンは紀元前220年頃、秦の始皇帝が中国統一を果たした際に中国南部で生まれた麺類です。北方の兵士が米を挽いて麺にして食べるようになったのが始まりで、中国南部から台湾へ伝わりました。ビーフンは「便利な食材」であり、来客をもてなす際に重宝されたほか、外出時の「携帯食」や特別な行事に使用される「高級食材」としても位置づけられました。日本では、第二次世界大戦後に東南アジアから帰国した人々が食べ始めたのがきっかけで、特に九州地方で多く消費されています。今や、ビーフンは世界食として、アジアからヨーロッパ、アメリカへと広がり、特に「グルテンフリー」の健康的な食生活の一翼を担っています。ビーフンに使われるお米は粘り気の少ないインディカ米で、北米、南米、東南アジアからインド地方にかけて生産されており、タイ産の硬質米が特に良質であるとされています。ビーフンの名前、太さ、製法は国や地域によって異なりますが、その普遍的な人気と利便性は世界中で支持されていることが伺えます。

 ビーフンは、その成分と製法から、特に健康やアレルギー対策の観点で重要な食材となっています。お米で作られたビーフンは、小麦アレルギーやセリアック病、グルテン不耐症の方々にとって、小麦を使っためん類の代替品として利用されており、このような健康上の配慮が必要な方々にとって無くてはならない食材となっています。

 「グルテンフリー」という食生活も、ビーフンによって支えられています。グルテンフリーは、小麦などに含まれるタンパク質の一種であるグルテンを摂取しない食生活のことを指し、もともとは特定の病気の対応食として始まりました。しかし、健康管理やダイエットのための食事として欧米で人気になり、日本の食品市場にも大きな影響をもたらしています。企業もグルテンフリー商品の開発や販売を拡大しており、スーパーや飲食店でも取り組みが活発化しています。

 ビーフンの製造過程は、お米をすりつぶして米粉を精製し、水を混ぜ合わせてから蒸し、冷やし、乾燥させるという一連の工程を経て完成します。そのシンプルな材料と製法から、多岐にわたる人々の食生活を支え、生活品質向上の重要な役割を果たしているのです。