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5月8日 童画の日

 5月8日は童画の日。童画の生みの親、武井武雄の出身地である長野県岡谷市のイルフ童画館が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、1925年(大正14年)5月8日に「武井武雄童画展」が開かれ、この時、童画という言葉が日本で初めて使われたことから、5月8日とした。

童画とは

童画の日
引用元:ウィキペディアより

 小さな子供向けに描いた絵画。「児童美術」「児童出版美術」とも呼ばれる。

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 童画は、児童文学の発展と共に花開いた、子供たちへ向けた絵画の一分野です。この芸術形式は、大正時代の日本で特に児童文化の中心として台頭しました。童画は、単なる挿絵を超え、子供たちの想像力を刺激し、豊かな感性を育む芸術として位置づけられています。

 童画を芸術の領域に引き上げたのは、1925年に「武井武雄童画展」を開催した武井武雄とされています。彼は童画という言葉を造語し、この分野の芸術性を高めることを目指しました。その後、武井をはじめとする画家たちが「日本童画家協会」を結成し、童画の発展と普及に力を注ぎました。

 童画は、主に児童向け出版物における挿絵として多く見られ、現代では児童出版美術とも呼ばれるようになっています。欧米では、18世紀から子供向けの書物に一流の画家が挿絵を提供しており、児童文学のイラストレーションと成人文学のイラストレーションが同一平面上で発展してきました。これに対して、日本では「童画」という独自のジャンルが形成され、「児童」性を強調しながら独自の発展を遂げてきました。

 この芸術形式は、子供たちにとっての美術の入口とも言え、彼らの想像力や創造力を育む重要な役割を果たしています。さらに、童画は時代と共に変化し続け、現代の子供たちにも新しい形で受け継がれています。童画を通じて、子供たちは様々な物語や文化に触れ、広い視野と豊かな感性を身につけていくのです。