7月10日 納豆の日
7月10日は納豆の日。関西の納豆工業協同組合が制定した。
日付は、「
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納豆は、大豆を主原料とし、納豆菌で発酵させた日本の伝統的な食品です。独特の癖がありながらも、その健康効果の高さから多くの人々に愛されています。納豆の歴史は古く、縄文時代から大豆の栽培が始まっていたことが知られており、納豆の起源もその頃まで遡る可能性があります。納豆は塩辛納豆と糸引き納豆の二種類があり、後者が今日一般的に食べられているタイプです。
納豆は、その栄養価の高さで特に注目されています。ビタミンK2、ビタミンE、葉酸、食物繊維、そして豊富な植物性たんぱく質を含んでおり、骨粗しょう症の予防、血糖値の調整、生活習慣病の予防・治療など、さまざまな健康効果が期待できます。また、納豆に含まれる納豆菌や納豆酵素は、整腸作用があり、病原菌への有効性も報告されています。
納豆の名称の由来には諸説ありますが、平安時代の『新猿楽記』にその名が見えることから、古くから日本人の生活に根ざしていたことが伺えます。納豆は元々、精進料理として禅寺で作られ、禅宗の伝来と共に日本に広まったとされています。また、「納めた豆」から納豆と呼ばれるようになったという説もあります。
納豆は安価でありながら、その高い健康効果から「コストパフォーマンスに優れた食品」と評価されています。7月10日が「納豆の日」とされており、これは1981年に関西納豆工業協同組合が制定したもので、納豆消費拡大のための取り組みの一環です。近代には、納豆の大量生産と流通が進み、全国的に普及していく過程で、冷蔵輸送技術の発展が大きな役割を果たしました。
納豆はその独特の風味と健康効果により、日本の食文化に欠かせない存在です。古代から現代に至るまで、その価値が再認識され、多くの人々に親しまれ続けています。