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9月4日 一刻者(いっこもん)の日

 9月4日は一刻者(いっこもん)の日。2021年に発売20周年を迎えたことを記念して、『一刻者』の更なる育成と芋焼酎市場全体の活性化に繋げるために、宝酒造株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、発売日(2001年9月4日)にちなんで、9月4日とした。

一刻者とは

一刻者(いっこもん)の日

 芋と芋麹だけで作られた全量芋焼酎。「一刻者」は「頑固者」という意味の南九州の話し言葉。「一刻者」〈赤〉や「一刻者」〈紫〉もある。

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 「一刻者」は南九州の方言で頑固者を意味する言葉ですが、それを冠した芋焼酎は、その名の通り、製造過程での妥協を許さない強いこだわりを持つ製品です。この焼酎は、通常の芋焼酎と異なり、麹にも芋を使用しています。一般的に芋焼酎の製造には米麹が用いられますが、「一刻者」の造り手たちは、芋のポテンシャルを最大限に引き出すため、麹も芋から作るという挑戦を行いました。これにより、芋の自然な甘みと香りが際立つ、非常に繊細で上品な味わいの焼酎を生み出すことができるようになったのです。

 製造過程で特筆すべきは、その製麹技術にあります。芋を使った麹作りは、一般的な米麹と比較して技術的な難しさが高く、多湿な芋の性質と格闘しながら最適な条件を模索する必要がありました。その結果、長い試行錯誤を経て、六年の歳月をかけて芋麹を用いた焼酎造りに成功し、その風味は造り手の想像をも超えるものとなりました。この長期間にわたる研究と努力が、「一刻者」という全量芋焼酎を可能にしたのです。

 熟成プロセスもまた、その品質を左右する重要な要素です。「一刻者」の場合、温度変化を最小限に抑えるために石蔵での貯蔵が選ばれました。石蔵は温度が安定しているため、焼酎がゆっくりと熟成され、芋本来の風味が損なわれることなく、さらに洗練された味わいへと進化します。この熟成方法により、一刻者はより豊かな香りと味わいをお楽しみいただけるようになっています。

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