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2月28日の誕生石 コーラル(ムシクイ珊瑚)

2月28日の誕生石 コーラル(ムシクイ珊瑚)

 コーラル(珊瑚)は、海中に生息する動物である珊瑚虫が形成する石灰質の骨格を利用した宝石で、刺胞動物門花虫綱に属します。アカサンゴ、ベニサンゴ、シロサンゴ、モモイロサンゴなどは、その色や形状による異なる種類です。成長速度は、海の清らかさ・塩加減・水温により、年間に数㎜~6cm程度とされています。コーラルの特徴的な枝状の形状から、海の植物とも呼ばれます。化学的には石灰質の主成分であるCaCO3と、生物由来の有機質で構成されています。

色や特徴

 コーラルは色や形状によって名前が付けられることが多く、例えばアカサンゴは深紅色、シロサンゴは白色といった具体的な色が名前に反映されています。コーラルが形成する骨格は石灰質で、特徴的な枝状の形状を持ちます。その形状や硬度から、宝石として彫刻やカットが施され、アクセサリーや装飾品として用いられます。コーラルの表面には、寄生虫などによる小さな穴が見られることがあり、これは自然の証拠とされており、「ムシクイ」と呼ばれています。

石言葉

 コーラルの石言葉は「耐える心」です。これは、その堅牢な骨格と海の過酷な環境に耐えて生き続ける珊瑚虫の生態から来ています。この石言葉は、困難を乗り越えて成長する力や、持ち主が直面する試練に対して耐え抜く力を象徴しています。

パワーストーンの効果

 パワーストーンとしてのコーラルは、生命の源である海から得たエネルギーを秘めているとされ、持ち主の生命力を高め、肉体的、精神的なエネルギーを活発にすると言われています。古来より、コーラルは悪魔や天災から守る力があるとされ、守り石やお守りとして利用されてきました。特に、ムシクイ珊瑚は、困難に耐え抜く力を持ち主に与えるとされています。

歴史

 コーラルは古代より様々な文化で利用されてきました。古代ローマでは、子供を悪霊から守るお守りとして珊瑚の枝が用いられました。また、中世ヨーロッパでは、コーラルは貴族の間で人気のある装飾品となり、特に赤珊瑚はその鮮やかな色から「海の血」とも称されて愛されました。

伝承

 各地の伝承では、コーラルは海の恵みと力を持つとされてきました。また、その特異な形状から、海の精霊や神々の住処ともされていました。特に、東アジアではコーラルは長寿や繁栄の象徴とされ、幸運をもたらすと信じられてきました。

その他

 コーラルはその美しさから多くの国や地域で保護されています。珊瑚礁は海洋生態系の重要な部分であり、それを構成するコーラルはその維持に重要な役割を果たしています。そのため、珊瑚の採取や取引は厳しく規制されています。また、コーラルは3月の誕生石でもあり、海から生まれた有機質の宝石として特別な意味を持っています。