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3月6日の誕生石 虫入り琥珀

3月6日の誕生石 虫入り琥珀
ウィキペディアより

 虫入り琥珀は、その名前の通り、数百万年前の樹脂が固まって化石化した琥珀の中に古代の昆虫が封じ込められた状態のものを指します。琥珀の色は通常、黄色から茶色の範囲で変化しますが、その色は樹脂がどのような種類の植物から出たか、そして地中でどのような条件下で化石化したかによります。虫入り琥珀は、その昆虫の形状や種類により個々に異なる美しさを持っています。

石言葉

 琥珀の石言葉は、「静と動」です。これは琥珀の持つ、古代の生命を静謐に包み込みながら、その内部には生命の活動の痕跡を秘めている、という特性を表現しています。石言葉に込められた「静」は、安定と平穏を示し、「動」は、活動と生命力を表しています。また、琥珀が高ぶった感情を鎮め、精神を安定させる力を持つとも伝えられています。

パワーストーンの効果

 パワーストーンとしての琥珀は、太陽の力を象徴し、生命力を高め、元気を与えるとされています。特に、虫が含まれている琥珀は縁起が良いとされており、その持ち主に対して強い効果が期待できるとされています。また、琥珀は静電気を帯びる性質を持つため、良い運気を引き寄せ、金運や仕事運の上昇に寄与するとされています。

歴史

 琥珀は古代より宝石として珍重されてきました。特に、虫入り琥珀はその珍しさから高く評価され、古代ローマ時代にはすでに取引されていました。また、映画ジュラッシック・パークでは、恐竜のDNAが封じ込められた虫入り琥珀が、絶滅した恐竜を復活させるための重要な役割を果たすという設定で描かれ、一躍その知名度が高まりました。

伝承

 ヨーロッパでは、琥珀をプレゼントすることは「幸運を贈る」という意味があり、特にイギリスでは結婚10年目に琥珀を贈る「琥珀婚」という風習があります。また、古代の人々は琥珀が持つ温もりと静電気の特性から、神聖な力を持つと考えていました。

その他

 琥珀は化学的には(C10H16O)nの組成を持つ天然の樹脂です。その硬度は低く、熱や薬品に弱いという特性を持っています。一方、琥珀は軽くて暖かみがあり、身につける人を癒します。また、琥珀は「アンバー」とも呼ばれ、ギリシャ語の「エレクトロン」は、「琥珀」を意味します。

語源

 「琥珀」の英語名「Amber」は、アラビア語の「anbar」に由来します。この語はもともとは「アンバーグリス」を指していましたが、後に「琥珀」を指す言葉として使われるようになりました。また、「エレクトロン」は、古代ギリシャ語で「琥珀」を意味し、ここから英語の「electric」(電気の)や「electron」(電子)といった語が派生したとされています。