1月6日の誕生花 スミレ
スミレは、可憐な花姿で知られる多年草で、特に春に美しい花を咲かせます。主に道端や草原、山間部に自生し、その花は淡い紫色が代表的で、白や黄色のものも見られます。葉は心形で、少し長めの葉柄があり、一見すると平凡な野草のようですが、細部にはスミレ独自の美しさがあります。花びらは5枚で、上の2枚を上弁、側の2枚を側弁、下の1枚を唇弁と呼びます。特に唇弁の基部が膨らんで後ろに突き出した距(きょ)がスミレの大きな特徴で、この部分に花蜜が集まります。
花言葉
スミレの花言葉は「謙虚」「誠実」、「思いやり」、「小さな幸せ」などとされています。これらは、道ばたや草かげにひっそりと花を咲かせ、ひかえめで奥ゆかしいその姿からきています。また、スミレは地味な存在に見えながらも、美しい色と形、甘い香りを放つことから、「思いやり」や「小さな幸せ」の象徴ともなっています。
メッセージ
スミレを贈るときのメッセージとしては、「あなたの謙虚さと誠実さに感謝します」、「あなたの優しさが私の幸せです」などが考えられます。また、「あなたとの小さな幸せを大切に思います」という意味も込めることができます。
歴史・伝承
スミレは古くから日本の自然の一部として存在してきました。その名前の由来は、花の形状が墨入れ(墨壺)を思わせることによるという説があります。
その他
スミレはスミレ科スミレ属に属し、その中でもスミレ(Viola mandshurica)が代表的な種類として知られています。また、スミレ属には園芸品種として親しまれているパンジーも含まれます。日本ではスモウトリバナ(相撲取花)や、スモウトリグサ(相撲取草)とも呼ばれ、子供たちの間で花びらの距を引っ掛けて遊ぶことがあります。また、その名前は漢字で「菫」(スミレ)と書き、紫色を指す菫色(すみれいろ)の語源ともなっています。
また、スミレの花はアリによって種子が運ばれるため、広範囲に分布しています。これはスミレの種子に、アリが好む脂肪の塊(エライオソーム)がついているからで、この共生関係によってスミレは生育域を広げることができます。1月の誕生花
1月の誕生花一覧
- 福寿草(1月1日)
- 日本水仙(1月2日)
- 千両(1月3日)
- シクラメン(1月4日)
- 蠟梅(1月5日)
- スミレ(1月6日)
- 芹(1月7日)
- 母子草(1月8日)
- 一人静(1月9日)
- スノードロップ(1月10日)
- 胡蝶蘭(1月11日)
- 春山茶花(1月12日)
- 水仙(1月13日)
- 小手毬(1月14日)
- パンジー(紫)(1月15日)
- 満作(1月16日)
- ナズナ(1月17日)
- 雪割草(1月18日)
- チオノドクサ(1月19日)
- 椿(赤)(1月20日)
- ピンクッション(1月21日)
- 黄梅(1月22日)
- シロタエギク(1月23日)
- 紅梅(1月24日)
- 椿(白)(1月25日)
- アマリリス(1月26日)
- 雛菊(デイジー)(1月27日)
- 初雪草(1月28日)
- ツルバギア(1月29日)
- サクラソウ(1月30日)
- オンシジウム(1月31日)