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~今日は何の日?~

1月11日 シャー芯の日

 1月11日はシャー芯の日。記念日を通じてシャープペンの替芯の魅力やこだわりなどを知ってもらおうと、文具事務用品の製造販売などを手がけるぺんてる株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、替芯1本の形が数字の1に似ており、1が並んだ1月11日はシャープペンの替芯を思い起こさせること、1月11日とした。

 1960年、同社はそれ以前の粘土芯などに比べ、0.9ミリと細くても強度と濃度が格段に高い世界で初めての合成樹脂配合芯「ハイポリマー芯」と、片手で効率よく芯を出せるノック式シャープペン「ぺんてる鉛筆」を開発した。

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シャープペンシルの芯についての詳細な解説

 シャープペンシルの芯はその精度と細さで多くの人々に愛用されています。一般的に、その太さは0.3mm、0.5mm、0.7mm、0.9mmなどとなっており、用途によって適切な太さを選ぶことが推奨されます。例えば、手帳に細い線を描く場合やデザイン図を描くときには0.3mmまたは0.5mmの細い芯が最適でしょう。一方、速記やスケッチなどで強度が求められるときや、より太い線を描く必要があるときには0.7mmまたは0.9mmの太めの芯が適しています。

 芯の太さだけでなく、芯の濃さや硬さも重要な選択の要素となります。これらは、通常HBやBなどの表記で示され、その硬度と濃さを示します。シャープペンシルの芯の硬さは、使用者の筆圧や個々の好みによって異なるため、様々な硬度の芯が提供されています。

 従来の木軸鉛筆の芯の硬度は、黒鉛と粘土の配合比によって決まり、黒鉛の割合が多いほど芯は軟らかくなり、粘土の割合が多いほど硬くなります。これは硬さ試験で鉛筆の硬度を測定する際の原理です。しかし、シャープペンシルの芯の場合、硬度を決定する要素は樹脂芯の割合となります。ここで、芯の製造における独自のノウハウが重要な役割を果たします。

 一般的に、シャープペンシルの芯の硬度は、H(Hard)とB(Black)の表記によって示されます。「H」は硬い芯を、「B」は柔らかい(または黒い)芯を示します。そのため、「H」の数が多いほど芯は硬く、線は薄く、「B」の数が多いほど芯は軟らかく、線の濃度は濃くなります。そして、HとBの中間の硬度をもつ芯は、「HB」(Hard & Black)と表記されます。

 また、「F」の表記は、「Firm」(しっかりとした)を意味し、HBとBの間の硬度を示します。これらの指標を理解することで、各人の筆圧や描きたい線の太さ、濃さに合わせて最適なシャープペンシルの芯を選ぶことが可能になります。