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4月29日,9月24日 畳の日

畳の日

 4月29日,9月24日は畳の日。畳の持つ住宅材としての素晴らしさや、敷物としての優れた点をアピールするために、全国畳産業振興会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、イ草の美しい緑色から、長年「みどりの日」として親しまれていたことから4月29日、環境衛生週間の始まりの日であり「清掃の日」であることから9月24日とした。

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 畳は、日本の伝統的な床材で、自然素材であるい草を使用しています。その特性から、夏は涼しく、冬は暖かいという独特の快適性を持ち、日本の気候に非常に適しています。畳の表面に使用されるい草は、湿度調節機能を持ち、部屋の湿度を快適な状態に保つことができます。また、畳は約500mlの水分を吸収し、必要に応じて放出する能力があるため、高温多湿な日本の夏には特に適した床材と言えます。

 い草に含まれるフィトンチッドやバニリンなどの成分は、リラックス効果や安眠効果を促し、心身のリラックスに貢献します。実際に、い草畳表の上で過ごすことで副交感神経の活動が促され、質の高い睡眠をサポートすることが科学的にも示されています。

 さらに、畳は吸音・遮音効果が高く、部屋の中での足音が気になりにくいため、マンションなどの集合住宅においても有効な床材です。また、畳は空気中の有害物質を吸着し、抗菌性があるため、シックハウス症候群のリスクを低減し、健康的な室内環境を作り出す助けとなります。

 これらの特性から、畳はただの床材にとどまらず、健康的で快適な生活空間を提供するエコフレンドリーな素材と言えるでしょう。自然からの恵みを活かした畳は、現代の住空間においても、その価値を再認識されつつあります。

畳の歴史

 畳は日本固有の文化で、その歴史は古事記の時代まで遡る。古代において、畳は茣蓙(ござ)のような薄い敷物の総称で、使用しないときは畳んで部屋の隅に置いていたことから、動詞の「タタム」が変化して「タタミ」と呼ばれるようになったと言われている。

 現在の畳のように厚くなったのは平安時代に入ってからで、その後、室町時代に入ると部屋全体に敷き詰めるようになった。

 分厚い畳が庶民に普及したのは江戸時代中期頃とされている。

記念日とかいろいろ