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9月6日 クロレラの日

 9月6日はクロレラの日。栄養バランスに富んだクロレラを、多くの人の健康に役立ててもらおうと、株式会社サン・クロレラとサン・クロレラ販売株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、クロ(96)レラ」の語呂合わせから、9月6日とした。

クロレラとは

 淡水に生息する単細胞緑藻類の一種。5億4000万年前にクラミドモナスと分岐しクロレラとして誕生した。大きさは、直径2~10μm程度。

 9種類の必須アミノ酸全てをはじめ、各種ビタミン、ミネラルをバランス良く豊富に含んでいるため、食品としても研究されている。

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 クロレラは、淡水環境に生息する単細胞の緑藻類で、その名前はギリシャ語の「chloros」(緑)とラテン語の「ella」(小さいもの)から由来しています。1890年にオランダの微生物学者マルティヌス・ベイエリンクによって命名されたこの藻類は、直径が約2-10マイクロメートルの球形をしており、クロロフィルを豊富に含むため鮮やかな緑色をしています。

 クロレラの最大の特徴はその高い光合成能力です。日光、水、二酸化炭素、そして微量の無機質のみで成長し、大量に増殖可能です。この能力は、クロレラを持続可能な生物資源として非常に魅力的にしています。

 健康食品としてのクロレラは、タンパク質を45%、脂質20%、糖質20%、灰分10%という成分比率で構成されており、ビタミンやミネラルも豊富に含んでいます。その高タンパク質含有率から、未来の持続可能な食料資源としての研究も行われてきました。1960年代には大量培養技術が確立され、以降、健康食品としての利用が進められています。

 クロレラには免疫機能の向上、抗ウイルス作用、抗ガン作用、糖尿病予防といった潜在的な健康効果が報告されていますが、これらの効果については人間における臨床データがまだ不十分であることが認識されています。一方で、高血圧や高コレステロール血症、肝機能改善に対する有効なデータが存在します。

 しかし、クロレラの摂取には注意が必要です。クロロフィルの分解過程で生じるフェオフォルバイトが光過敏症を引き起こす可能性があり、日本ではその含有量に上限が設けられています。また、クロレラに含まれるビタミンKは、抗血液凝固剤の一種であるワルファリンの効果を減少させる恐れがあるため、その摂取には注意が求められます。さらに、その細胞壁が強固で消化吸収が困難な点も指摘されています。

 総じて、クロレラはその栄養価の高さと環境負荷の低さから注目される資源ですが、利用する際にはその効果や副作用を理解し、適切な形での摂取が推奨されます。この微小ながらもパワフルな緑藻が、今後どのように人々の健康と環境に貢献していくか、その展開に注目が集まっています。

記念日とかいろいろ