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10月14日の誕生石　トラピッチェ・エメラルド

　トラピッチェ・エメラルドは、一つの中心点から放射状に伸びる6つのエメラルド結晶が集合した特異な形状を持つ石であり、そのユニークな構造が多くのコレクターから珍重されています。彼の名前は、スペイン語でサトウキビを絞る際に使用する、六角形の歯車を持つ農耕器具を指す「トラピッチェ」から来ており、エメラルドの放射状の結晶構造がその器具に似ていることから命名されました。

色や特徴

　トラピッチェ・エメラルドは、その名の通りエメラルドを基にしています。エメラルドは、ビビッドな緑色を持つ鉱物であり、化学式はBe₃Al₂(SiO₃)₆です。しかし、トラピッチェ・エメラルドは通常のエメラルドとは異なり、中心から放射状に伸びる6つのエメラルド結晶と、その間を埋める黒色の「輪」が特徴的です。これにより、トラピッチェ・エメラルドは一見すると六角形の歯車のように見えます。

石言葉

　トラピッチェ・エメラルドの石言葉は「回転」です。この言葉は、エメラルドの結晶が中心から放射状に伸びていく様子が、回転する歯車に似ていることから付けられたものと思われます。回転という言葉は、物事が円滑に進むことや変化と進化の象徴ともされています。そのため、この石言葉はトラピッチェ・エメラルドを持つ人が、物事をスムーズに進めたり、自身の成長や変化を促す力を持っていると解釈することができます。

パワーストーンの効果

　トラピッチェ・エメラルドは、その特異な形状と石言葉から、思考の回転を速め、心身をパワーアップすることで、創造力とインスピレーションを高めるパワーを持つと言われています。また、エメラルド自体がヒーリング効果のある宝石とされており、古来より肉体や精神の痛みを取り除く石として使われてきたという伝承もあります。したがって、トラピッチェ・エメラルドは心身の健康を保つだけでなく、人生の目標に向かって進む力をもたらす石としても知られています。

歴史

　トラピッチェ・エメラルドが初めて発見されたのは1964年で、その独特な結晶構造からすぐに人々の注目を集めました。その後、この種のエメラルドは主にコロンビアのエメラルド鉱山で発見されており、その美しさと希少性から高価なコレクターズアイテムとなっています。

伝承

　エメラルド自体は古来より治癒や治療の石として使用されてきたという伝承があり、錬金術師たちによってそのパワーは評価されてきました。そのため、トラピッチェ・エメラルドもまた、肉体や精神の痛みを取り除くパワーを秘めた石として伝承されてきました。加えて、その特異な形状から「回転」の石言葉が付けられ、持つ人に目標に向かって進む力を与えるとされています。

その他

　トラピッチェ・エメラルドの和名は現在までに特に定まっていません。また、化学式はエメラルドと同じく、Be₃Al₂(SiO₃)₆です。