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2月2日 南アフリカワインの日

 2月2日は南アフリカワインの日。南アフリカワインの魅力を多くの人に伝え、日本市場での販売促進と認知度の向上、そして南アフリカとの友好関係を築く事を目的に、食品・酒類の総合卸売業などを手がける「食のマーケティングカンパニー」の国分グループ本社株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、1659年2月2日に初代総督のヤン・ファン・リーベックが「ケープのブドウから初めてのワインが作られた」と日記に記していることから、2月2日とした。

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 南アフリカは、アフリカ大陸の最南端に位置し、ワイン産地が豊富で世界的にも有名です。その土地柄から海流と偏西風の冷却効果が得られ、特に西ケープ州の沿岸地域に多くのワイン産地が集中しています。ステレンボッシュ、ロバートソンなど、全26の区域に分かれ、エルギン地域のソーヴィニヨン・ブランや固有黒葡萄ピノ・タージュなど、多岐にわたる品種が栽培されています。

 味わいの特徴として、「しっかりとしたフルーティーさと豊かな果実味」が感じられ、「酸味とほのかな甘味のバランス」が絶妙なワインが多いとされています。アルコール度数は13.0%~14.5%の範囲で、この点では「フランスワインとアメリカワインの中間」に位置すると言えるでしょう。フランスワイン愛好者にとっては、ブラインドテイスティングで区別がつかないほど、フランスワインの特徴を持つコスパの良いワインが多いのが魅力です。

 南アフリカワインは、ブドウ品種によって異なる特色があります。白ワインでは「シュナン・ブラン」や「シャルドネ」、「ソーヴィニヨン・ブラン」、「セミヨン」などが主流で、赤ワインでは「カベルネ・ソーヴィニヨン」、「シラー/シラーズ」、「ピノタージュ」、「ピノ・ノワール」、「サンソー」などがあります。特に「ピノタージュ」は、南アフリカ発祥のブドウで、その個性が高く評価されています。

 人種、言語、文化が多様な多民族国家である南アフリカは、「レインボー・カントリー=虹の国」とも称され、伝統と革新が融合したワイン造りが行われています。360年以上の歴史を有するワイン産業は、旧世界のエレガンスと新世界の果実味の最適なブレンドが可能で、世界のワイン評論家やソムリエからも高い評価を受けています。

環境と人に配慮したワイン造り

 南アフリカワインのコンセプトは、「自然環境保護とワイン産業の共栄」であり、「環境と調和したワイン生産」(IPW)や「生物多様性とワインのイニシアティブ」(BWI)などの独自の制度が採用されています。2010年ヴィンテージからは世界初のサステイナビリティ(持続可能性)保証シールが採用されるなど、環境と人に配慮したワイン造りが積極的に行われている点も、南アフリカワインの大きな魅力の一つです。2019年には世界で販売されたフェアトレードワインの3分の2が南アフリカ産であり、この事実もその独自のワイン造りへの取り組みの深さを物語っています。

記念日とかいろいろ

お酒の記念日