6月の誕生花 アジサイ
アジサイは、日本原産の落葉低木で、特に梅雨時に見頃を迎える花木として親しまれています。その多種多様な品種と豊かな色彩は、見る者を引きつける力があります。ピンク、紫、白、赤、青と多彩な色があり、花の色は土壌の酸性度により変化します。酸性度が高い土壌では青みが増し、アルカリ性の土壌では赤みが増すという特性を持っています。アジサイは全体が大きな装飾花で覆われるため、一つの花がまるで花束のように見えることから、「百花繚乱」の象徴ともされます。アジサイは、大きな卵形の葉を持ち、背丈は比較的低いことが多いです。また、日陰や湿気に強く、庭や公園、路地など様々な環境で見ることができます。
花言葉
アジサイの花言葉は「移りゆく心」です。これはアジサイの花色が土壌の酸性度により変化する特性から来ており、心情の変化や不安定さを象徴するとされています。その他にも、「四方八方」「あなたを想う」「家族の絆」などの花言葉もありますが、「移りゆく心」は最も広く知られています。
メッセージ
アジサイを贈るときのメッセージは、「変わりゆく心情を理解し、あなたを支えます」です。これは花言葉の「移りゆく心」から派生したもので、人の心情の変化や成長を理解し、共に歩む意志を示すものです。
名称
アジサイの名前の由来は、その見た目から来ています。アジサイは、「紫陽花」とも書き、これは紫色の花をつけることから来ています。また、「あじさい」という名前は、色彩が豊かで、色とりどりの花をつける様子から「アジサイ」と名付けられたとされています。その他にも、アジサイ属全体を指す名称として「ハイドランジア」があります。
文化
アジサイは日本の風物詩ともいえ、古来より多くの文化や風習に結びついてきました。例えば、6月の梅雨の時期に合わせて、アジサイを愛でる「アジサイ祭り」が各地で行われます。また、文学や詩、画にも多く描かれ、その美しさと移りゆく花色を詠んだものは数多く存在します。
その他
アジサイはその美しさだけでなく、薬用植物としての側面も持っています。特に変種のアマチャは、甘茶として飲まれ、また、仏教の法会である「釈迦降誕会」では甘茶として振舞われるなど、宗教行事にも用いられます。しかし、アジサイは有毒植物であるため、利用には十分な注意が必要です。
6月の誕生花
6月の誕生花一覧
- クレマチス(6月1日)
- オダマキ(赤)(6月2日)
- 紫陽花(6月3日)
- カスミソウ(6月4日)
- ホタルブクロ(6月5日)
- ジャーマンアイリス(6月6日)
- アマリリス(6月7日)
- ジャスミン(6月8日)
- 泰山木(6月9日)
- 松葉菊(6月10日)
- ライラック(6月11日)
- ジンジャーリリー(6月12日)
- 紅花(6月13日)
- グラジオラス(6月14日)
- 山法師(6月15日)
- 夏椿(6月16日)
- スイカズラ(6月17日)
- スモークツリー(6月18日)
- 白玉草(6月19日)
- カリブラコア(6月20日)
- 山桃(6月21日)
- 桔梗草(6月22日)
- 紫露草(6月23日)
- セントポーリア(6月24日)
- 昼顔(6月25日)
- ガザニア(6月26日)
- トケイソウ(6月27日)
- 花簪(6月28日)
- アガパンサス(6月29日)
- セージ(6月30日)