カレンダーをめくってみれば
~今日は何の日?~

11月28日 フランスパンの日

フランスパンの日
引用元:日本フランスパン友の会

 11月28日はフランスパンの日。日本におけるフランスのパン食文化の浸透を目的に、日本フランスパン友の会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、いい(11)(2)ランス(8)ン」の語呂合わせから、11月28日とした。

 また、ボジョレーヌーボーの解禁日である11月の第3木曜日に近いなどフランスパンを楽しむ時期であることもその理由。

◆◆◆

 フランスパンとは、その名の通りフランス発祥のパンであり、日本では特にバゲットやバタールなどの棒状の堅焼きパンを指すことが多いです。これらのパンは、小麦粉、塩、水、イーストのみから作られ、添加物を使用しないことが一般的です。そのシンプルな成分から生まれる味わいは、パンそのものの風味をダイレクトに感じさせてくれます。

 フランスパンの歴史は古く、元々は粘り気の少ない小麦から生まれたもので、硬い外皮とサクサクとした中身が特徴です。このパンは、イースト菌を使わずに生地を混ぜ、直火で焼いたもので、焼き色はうす焦げ色が特徴的でした。19世紀には酵母菌の利用と製粉技術の向上により、多様なスタイルのフランスパンが誕生しました。

 特に有名なバゲットは、1920年代にフランスで労働法の変更により製造時間の短縮が求められ、その結果生まれた長細い形が特徴的なパンです。この形状は、効率よくサンドイッチなどを作るのに適しており、また焼き上がりが早くなるため、現代でも広く普及しています。

 日本においても明治時代からフランスパンの製造が始まり、特に明治5年には築地精養軒ホテルでスイス人のカール・ヘスが日本初のフランスパンを製造しました。現在では、多くのパン職人がフランスパンの製造技術を学び、日本独自のフランスパンも生み出されています。

 フランスパンは、そのシンプルながらも深い味わいで多くの人々に愛されており、食事パンとしてだけでなく、ワインやチーズとのマリアージュにも最適です。さっくりとした食感と豊かな香りが魅力のフランスパンを、ぜひご賞味ください。日々の食卓に、特別な日のおもてなしに、フランスパンで一味違った風味をお楽しみいただけることでしょう。

記念日とかいろいろ