カレンダーをめくってみれば
～今日は何の日？～

◆◆◆

　1990年代、日本のパン業界に一石を投じたのが、フジパンの『本仕込』です。その当時は「ふんわり」とした食感が主流だった食パン市場に、「もっちり」とした食感の『本仕込』は新風を巻き起こしました。「かむほどにおいしい、ごはんのようなもっちり食パン」をコンセプトに、日本人の舌に馴染む独自の食感を追求しました。

　フジパンの挑戦は、町で人気のパン屋さんで売れている「もっちり」とした食感の食パンを食べたことから始まりました。そのパンが持つ、噛めば噛むほどに広がる小麦の甘さと食感に魅了され、「炊き立てのごはん」のような食感を目指して『本仕込』が誕生しました。

　『本仕込』のネーミングは、カタカナが主流だった食パン市場において、漢字を使った先駆けとなりました。生地を仕込む職人の手仕事が清酒を仕込む杜氏を思わせることから「本仕込」と名付けられたのです。このネーミングは、パン製造の背景にある職人の技と情熱を感じさせます。

　『本仕込』は、歯ざわりカリッとした食感の外側と、中はもっちりとしていて、かむほどに香ばしさが広がるのが特徴です。ごはんのようなもっちり感で、日本人の口に合うおいしさを追求し、素朴でしっかりとした食感が魅力の職人気質の食パンとして多くの人に愛されています。ボリュームのある具材をのせても負けない強さがあり、アレンジにも最適です。満足感のある食べごたえで腹持ちも良く、夕食にもおすすめです。

　『本仕込』は、食パンに新たな価値をもたらしました。そのもっちりとした食感は、パンを食べる楽しさを再発見させてくれるでしょう。フジパンが挑戦し続ける職人の技と情熱が詰まった『本仕込』を、ぜひ一度ご賞味ください。