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6月4日 蒸しパンの日

 6月4日は蒸しパンの日。こどもたちにも食べやすい蒸しパンを、朝食やおやつなどにもっと食べてもらおうとの思いから、日糧製パン株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、蒸し(64)パン」の語呂合わせから、6月4日とした。

蒸しパン

蒸しパンの日

 小麦粉、鶏卵、牛乳、砂糖、塩、ベーキングパウダー(重曹でも可)、バターを混ぜて小さなカップに流し入れ、蒸し器で20分から30分蒸かして作るパン。まんじゅうも蒸しパンの一種。

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 蒸しパンは、小麦粉に重曹やベーキングパウダー、砂糖、卵などを混ぜて作る、柔らかくて甘い菓子の一種です。このパンは焼くのではなく、名前の通り蒸し器で蒸して作ります。そのため、蒸しパンは非常に柔らかく、ふんわりとした食感が特徴で、子どもから大人まで幅広い年代に愛されています。また、果物や野菜、チョコレートなど、様々な材料を加えてバリエーションを楽しむことができます。

 蒸しパンの起源ははっきりしていませんが、小麦粉が栽培され始めた時期から作られるようになったとされています。特に中国では、前漢の時代にコムギの栽培が始まり、蒸しパンの原型とも言える食品が作られていました。これらは、餡を入れた包子や、発酵させてから蒸したマントウなど、中国独特の粉食文化を築き上げました。

 日本では、室町時代に饅頭が中国から伝来し、これが蒸しパンの起源の一つとされています。さらに、安土桃山時代には南蛮人を通じて西洋式のパン作りが伝わりましたが、鎖国政策やキリスト教の禁止などにより、一時期製造が衰退します。しかし、明治時代に入るとパンの製法が再び普及し、蒸しパンも家庭で簡単に作れるおやつとして人気を博すようになりました。

 現代では、蒸しパンは家庭で手軽に作れるだけでなく、スーパーマーケットやコンビニエンスストアで手軽に購入することもできます。さまざまなフレーバーがあり、朝食やおやつ、お弁当のデザートとしても楽しまれています。また、米粉を使用したもちもちとした食感の蒸しパンも登場しており、食物アレルギーを持つ方々にも安心して楽しめる選択肢を提供しています。

 蒸しパンの作り方は簡単で、基本的な材料を混ぜ合わせて蒸すだけで、ふんわりとした甘いパンが完成します。最近では、電子レンジを使った簡単レシピも人気を集めており、忙しい朝にも手軽に作ることができるので、是非試してみてください。蒸しパンを通じて、手作りの温かみと美味しさを家族や友人と共有する楽しみを見つけてみてはいかがでしょうか。

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