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毎月19日 松阪牛の日

毎月19日 松阪牛の日
引用元:特選松坂牛やまと

 毎月19日は松阪牛の日。松阪牛の美味しさをアピールし、業界全体を盛り上げるという目的で、株式会社やまとダイニングが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、松阪牛の個体識別管理システムの運用が開始された2002年8月19日にちなんで、毎月19日とした。

松阪牛の豆知識

 松阪牛とは、全国各地から黒毛和種の子牛を買い入れ、三重県松阪市及びその近郊で肥育された牛のことで、品種名ではない。日本三大和牛の1つに数えられている。

松坂牛事件

 2008-2010年頃、中国人が松阪牛を偽装するために「松坂牛」という名前で商標登録を行い、似たような名前であるという理由から「松阪牛」の名前を中国で登録できなくなるという事件が起こった。またそれに加え、当時の民主党が中国の味方をし、松阪牛協議会へ圧力を掛け言論封殺を謀るという事件まで起きた。つまり、「松坂牛」は間違い。

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松阪牛について

 松阪牛とは、一部の厳密な基準を満たした黒毛和種の雌牛のことを指します。その基準とは、まず、牛が未経産の雌牛であること、そして、松阪牛個体識別管理システムに登録されていることです。さらに、その牛が松阪牛生産区域(旧22市町村)での肥育期間が最長・最終であることも条件とされています。松阪牛は、生後12ヶ月齢までに松阪牛生産区域に導入され、導入後の移動は生産区域内に限られています。このように、厳密な定義と管理によって、その品質が保たれています。

 松阪牛は、霜降りの美しい肉質が特徴で、「肉の芸術品」とも称されます。日本国内だけでなく、海外でも高い評価を得ており、日本を代表する銘柄とされています。その由来は、江戸時代に遡ります。松阪近郊では、但馬国で生まれ紀伊国や紀の川流域で育ったメスのウシを購入し、農作業に利用していました。このウシは、松阪の農家で家族同然に大切に育てられ、自然に肥えていきました。

 幕末の頃には、神戸外国人居留地の住人の間で神戸ビーフが注目され、松阪で長く飼育されたウシが肉牛として買い取られ、神戸ビーフへと変貌しました。この流れは、現代の松阪牛の起源とも言えます。また、全国レベルの肉牛コンテストである「全国肉用畜産博覧会」で松阪牛が最高の賞を獲得し、松阪牛の名が全国に知られるきっかけともなりました。

 その後、松阪近郊で育ったウシは旧国名(伊勢国)を採って「伊勢牛」と呼ばれていました。しかし、宇治山田市が伊勢市に改称した際、伊勢牛・伊勢肉では伊勢市が産地であると誤解される恐れが生じたため、「松阪肉」と称することになりました。その後、松阪肉牛協会の結成や各種の取り組みにより、松阪牛が高級ブランドとして定着していきました。

 2001年に発生したBSE問題や産地偽装事件への対応のため、2002年には子牛の導入から出荷までを管理する「松阪牛個体識別管理システム」が発足しました。これにより、厳密に管理された肉牛だけが松阪牛とされ、その信頼性がさらに強化されました。このように、長い歴史と厳格な品質管理に支えられた松阪牛は、今日でも多くの人々に愛され続けています。

日本三大和牛

 「松阪牛」「神戸ビーフ」に、「近江牛」または「米沢牛」を加えた3つの銘柄。どの3銘柄か正式に決まっているわけではなく、いつ誰によって命名されたかも不明。