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3月1日 タイガーボードの日

タイガーボードの日
引用元:吉野石膏株式会社

 3月1日はタイガーボードの日。防火用に内壁や天井の下地として広く使われている「タイガーボード」をより多くの人に知ってもらうとともに、2022年に100周年を迎えることを記念して、石膏を原料とする建築材料の製造・販売などを手掛ける吉野石膏株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、タイガーボード」が防火に寄与してきたことから、春の全国火災予防運動の初日である、3月1日とした。

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 せっこうボードは、建築やリフォームにおいて高い評価を受けている建材の一つです。中でも「タイガーボード」という名前で広く知られているこのボードは、多彩な特性を持っています。まず、最も顕著なのはその不燃性です。建築基準法に適合するレベルの高い不燃性能を持っており、火災時の安全性を大きく向上させます。さらに、このボードは煙や有毒ガスの発生も防ぐため、火事の際の安全性が一段と高まります。

 また、タイガーボードは独特の防火・耐火性を持っています。火災や高温状況下では、化学的に結合した結晶水が水蒸気となり放出される特性があります。これにより、火の拡大を遅らせ、また火災の影響を最小限に抑えることができます。さらに、せっこうボードは高い遮音性を有しています。現代社会で増え続ける騒音問題に対して、このボードは有効な対策となり得ます。特に集合住宅やホテル、病院など、静寂が求められる場所での使用に適しています。

 断熱性もタイガーボードの大きな魅力の一つです。せっこう自体が熱伝導率が低いため、室内の温度を保持しやすく、冷暖房の効率を向上させる効果があります。この特性により、エネルギー消費を削減し、環境にも優しい住空間を実現することができます。

 施工性の面でも、タイガーボードは優れています。切断や取り付けが容易で、特別な道具を必要とせず、さまざまな仕上げにも適応します。また、温度や湿度の変動に強く、変形や隙間の発生がほとんどありません。これにより、施工後も長く安定した状態を保つことができます。