3月1日 エイズ差別ゼロの日
3月1日はエイズ差別ゼロの日。UNAIDSが制定した。
英語名は"Zero Discrimination Day"。
ゼロディスクリミネーションデー(Zero Discrimination Day)は、国際連合が2014年に制定した記念日で、毎年3月1日に開催されています。この日は、世界中で差別を撲滅し、すべての人が尊厳と平等に生きる権利を享受できる社会を実現することを目的としています。
制定の背景として、差別が根深い問題であり、人々の尊厳や権利を脅かし、社会の調和や発展を妨げることが挙げられます。この記念日は、人種、性別、宗教、国籍、障害、性的指向、年齢などに関係なく、誰もが平等に扱われることを求める国際社会の取り組みを強化することを目指しています。
ゼロディスクリミネーションデーにおいて推奨される取り組みには、啓発キャンペーンや教育プログラムを通じて、差別の問題に対する認識を高めることや、差別を撲滅するための法律や政策を導入・改善することが含まれます。また、差別に対する個人や団体の声を広げるためのイベントやディスカッションが開催され、差別を経験した人々の声が聞かれるよう促しています。
具体的な成果として、ゼロディスクリミネーションデーを通じて、多くの国で差別に対する認識が高まり、法律や政策の見直しが行われています。また、企業や団体も差別撲滅に取り組む姿勢を見せており、働く環境の改善が進んでいます。
ゼロディスクリミネーションデーの重要性に関する研究や事例は、差別が個人のメンタルヘルスや教育、就労機会、医療アクセスなどに与える悪影響を示しています。これらの研究は、差別が個人だけでなく、社会全体にも大きなコストをもたらすことを明らかにしており、差別をなくすことが持続可能な社会や経済発展にとって重要であることを強調しています。
エイズとは
エイズは、後天性免疫不全症候群(Acquired Immune Deficiency Syndrome)の略で、人間免疫不全ウイルス(HIV)によって引き起こされる病気です。HIVは、感染者の免疫システムに攻撃を加え、抵抗力を弱めます。これにより、感染者はさまざまな感染症やがんに対する抵抗力が低下し、最終的にエイズと診断される状態に至ります。
HIVは、性行為、血液、母子間での感染(妊娠、出産、授乳)、注射器や針を共有することで主に感染します。感染初期には、インフルエンザ様症状や発疹が現れることがありますが、その後、何年もの間無症状で推移することが一般的です。しかし、免疫システムが次第に損傷されるため、最終的にエイズと診断される段階に至ることがあります。
エイズの予防策としては、安全な性行為(コンドームの使用)、薬物使用時の注射器や針の共有を避けること、HIV感染者に対する適切な医療ケアと抗レトロウイルス療法(ART)の提供が挙げられます。また、HIV感染者の早期発見と治療が重要であり、定期的な検査が推奨されています。
近年、抗レトロウイルス療法の普及により、HIV感染者の生活の質や寿命が大幅に向上しています。しかし、世界中でまだ多くの人々がHIV/エイズと闘っており、差別や偏見が根強い問題となっています。ゼロディスクリミネーションデーは、エイズ患者やHIV感染者に対する差別の撲滅を目指していることも含めて、重要な取り組みの一部です。
UNAIDS
途上国のエイズ対策強化支援、エイズ対策への政府の取り組み強化支援、国連のエイズ対策の強化と調整等を目的として、1996年に発足した国際連合機関。"Joint United Nations Programme on HIV/AIDS"の略。日本語名は「国連合同エイズ計画」。
1994年に設立され、1996年に活動を開始したUNAIDSは、世界中のHIV/エイズ対策を支援・調整し、各国政府やNGO、市民社会、民間部門と連携して、HIV/エイズの予防、ケア、治療、支援に関する取り組みを推進しています。10の国連機関が共同で参加しており、その中で各機関が持つ専門知識とリソースを活用し、HIV/エイズ対策を効果的に実施しています。
UNAIDSの主な目標は、HIV感染の予防およびエイズ関連死の削減、抗レトロウイルス療法(ART)の普及とアクセス向上、エイズ患者やHIV感染者、その家族の権利保護と差別の撲滅、有効な資源の配分や投資戦略の開発・支援、HIV/エイズ関連の研究・データ収集・分析およびベストプラクティスの共有です。
UNAIDSは、10の国連機関が共同で参加しており、その中で各機関が持つ専門知識とリソースを活用し、HIV/エイズ対策を効果的に実施しています。これらの機関は、世界保健機関(WHO)、国際連合児童基金(UNICEF)、世界銀行、国際連合開発計画(UNDP)、国際連合人口基金(UNFPA)、国際連合難民高等弁務官事務所(UNHCR)、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)、国際連合平和構築支援事務所(UNOPS)、国際連合女性機関(UN Women)および世界食糧計画(WFP)です。
UNAIDSは、エイズ対策の国際リーダーとして、政策策定やプログラム開発における支援、状況の監視および評価、エイズ関連情報の提供などを行っており、世界的なエイズの蔓延を食い止めるために取り組みを続けています。
記念日とかいろいろ
3月の年中行事など
3月の記念週間など
3月1日の記念日
国際デー
- ホロコースト犠牲者を想起する国際デー(1月27日)
- 世界がんの日(2月4日)
- 科学における女性と女児の国際デー(2月11日)
- 世界ラジオデー(2月13日)
- 世界社会正義の日(2月20日)
- 国際母語デー(2月21日)
- 世界湿地の日(2月2日)
- エイズ差別ゼロの日(3月1日)
- 世界野生生物の日(3月3日)
- 国際女性の日(3月8日)
- 国際幸福デー(3月20日)
- 世界詩デー(3月21日)
- 国際ノウルーズ・デー(3月21日)
- 世界ダウン症の日(3月21日)
- 国際森林デー(3月21日)
- 世界水の日(3月22日)
- 世界気象デー(3月23日)
- 世界結核デー(3月24日)
- 奴隷及び大西洋間奴隷貿易犠牲者追悼国際デー(3月25日)
- 拘留中または行方不明のスタッフと連帯する国際デー(3月25日)
- 世界自閉症啓発デー(4月2日)
- 地雷に関する啓発および地雷除去支援のための国際デー(4月4日)
- 開発と平和のためのスポーツの国際デー(4月6日)
- 世界保健デー(4月7日)
- 1994年のルワンダにおけるジェノサイドを考える国際デー(4月7日)
- 国際有人宇宙飛行デー(4月12日)
- 国際マザーアース・デー(4月22日)
- 世界図書・著作権デー(4月23日)
- 英語デー(4月23日)
- 世界マラリアデー(4月25日)
- 世界知的財産デー(4月26日)
- 職場での安全と健康のための世界デー(4月28日)
- 化学兵器による全ての犠牲者を追悼する日(4月29日)
- 国際ジャズデー(4月30日)
- 世界報道自由デー(5月3日)
- 第2次世界大戦で命を失った人たちのための追悼と和解のための時間(5月8日,9日)
- 国際家族デー(5月15日)
- 世界電気通信情報社会デー(5月17日)
- 対話と発展のための世界文化多様性デー(5月21日)
- 国際生物多様性の日(5月22日)
- 産科瘻孔をなくすための国際デー(5月23日)
- 国連平和維持要員の国際デー(5月29日)
- 世界禁煙デー(5月31日)
- 国際親の日(6月1日)
- 侵略による罪のない幼児犠牲者の国際デー(6月4日)
- 世界環境デー(6月5日)
- 世界海の日(6月8日)
- 児童労働に反対する世界デー(6月12日)
- 国際アルビニズム(白皮症)啓発デー(6月13日)
- 世界献血デー(6月14日)
- 世界高齢者虐待啓発デー(6月15日)
- 砂漠化および干ばつと闘う国際デー(6月17日)
- 紛争における性的暴力根絶のための国際デー(6月19日)
- 世界難民の日(6月20日)
- ヨガの国際デー(6月21日)
- 国連パブリック・サービス・デー(6月23日)
- 国際寡婦の日(6月23日)
- 船員デー(6月25日)
- 国際薬物乱用・不法取引防止デー(6月26日)
- 拷問の犠牲者を支援する国際デー(6月26日)
- 世界人口デー(7月11日)
- 世界ユース技術デー(7月15日)
- ネルソン・マンデラ国際デー(7月18日)
- 世界肝炎デー(7月28日)
- 国際フレンドシップ・デー(7月30日)
- 人身取引反対世界デー(7月30日)
- 世界の先住民の国際デー(8月9日)
- 国際青少年デー(8月12日)
- 世界人道デー(8月19日)
- 奴隷貿易とその廃止を記念する国際デー(8月23日)
- 核実験に反対する国際デー(8月29日)
- 強制失踪の被害者のための国際デー(8月30日)
- 国際チャリティー・デー(9月5日)
- 国際識字デー(9月8日)
- 国連南南協力デー(9月12日)
- 国際民主主義デー(9月15日)
- オゾン層保護のための国際デー(9月16日)
- 国際平和デー(9月21日)
- 核兵器の全面的廃絶のための国際デー(9月26日)
- 世界観光デー(9月27日)
- 国際高齢者デー(10月1日)
- 国際非暴力デー(10月2日)
- 世界教師デー(10月5日)
- 世界郵便の日(10月9日)
- 世界メンタルヘルス・デー(10月10日)
- 国際ガールズ・デー(10月11日)
- 国際防災の日(10月13日)
- 農山漁村女性のための国際デー(10月15日)
- 世界食料デー(10月16日)
- 貧困撲滅のための国際デー(10月17日)
- 世界統計デー(10月20日)
- 国連デー(10月24日)
- 世界開発情報の日(10月24日)
- 世界視聴覚遺産デー(10月27日)
- 世界都市デー(10月31日)
- APEC サイバーセキュリティ意識啓発の日(10月29日)
- ジャーナリストへの犯罪不処罰をなくす国際デー(11月2日)
- 世界津波の日(11月5日)
- 戦争と武力紛争による環境搾取防止のための国際デー(11月6日)
- 平和と開発のための世界科学デー(11月10日)
- 世界糖尿病デー(11月14日)
- 国際寛容デー(11月16日)
- 世界トイレデー(11月19日)
- 世界テレビ・デー(11月21日)
- 女性に対する暴力撤廃の国際デー(11月25日)
- パレスチナ人民連帯国際デー(11月29日)
- 世界エイズ・デー(12月1日)
- 奴隷制度廃止国際デー(12月2日)
- 国際障害者デー(12月3日)
- 経済・社会開発のための国際ボランティア・デー(12月5日)
- 世界土壌デー(12月5日)
- 国際民間航空デー(12月7日)
- ジェノサイド犠牲者の尊厳を想起しその犯罪防止を考える国際デー(12月9日)
- 国際腐敗防止デー(12月9日)
- 人権デー(12月10日)
- 国際山岳デー(12月11日)
- 国際移住者デー(12月18日)
- 人間の連帯国際デー(12月20日)