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~今日は何の日?~

3月1日 再石灰化の日

 3月1日は再石灰化の日。歯磨き粉「薬用 アパコートS. E.<ナノテクノロジー>」の活用を通して、歯の大切さや口の中の健康を訴える日とするために、株式会社ヤクルト本社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(31)石灰化」の語呂合わせから、3月1日とした。

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 歯の再石灰化とは、歯の表面から失われたミネラル(カルシウムやリン酸など)が唾液中のミネラルと交換され、歯が元の状態に修復される過程を指します。この自然な修復過程は、私たちの口内で日常的に行われており、歯の健康を維持する重要な役割を果たしています。

 むし歯の初期段階、特に「初期むし歯」は、歯の表面のミネラルが溶け出し、表面がわずかに柔らかくなった状態を指します。この段階では、穴は開いておらず、再石灰化によって歯は修復される可能性が高いです。しかし、継続的な糖分の摂取や不適切なオーラルケアにより、脱灰(ミネラルが溶け出る過程)が進行し続けると、再石灰化の修復能力を超えて歯が破壊され、むし歯が進行してしまいます。

 フッ素は再石灰化を助ける役割を持っています。フッ素が歯の表面に取り込まれることで、歯をより強くし、むし歯菌による酸の攻撃に対する抵抗力を高めます。さらに、フッ素は歯垢中のむし歯菌の活動を抑制し、酸の生成を減少させる効果も持っています。これにより、再石灰化が促進され、初期のむし歯が自然に修復されることが期待されます。

 口内の健康を維持し、再石灰化を効果的に進行させるためには、適切なブラッシングとフッ素を含むハミガキ剤の使用が推奨されます。これにより、歯垢の除去と同時に、歯のミネラルバランスを整えることができます。また、定期的な歯科検診を受けることで、初期むし歯の早期発見と適切なケアが可能となり、健康な歯を長く保つためのサポートを受けることができます。

虫歯の豆知識

 通常口の中はアルカリ性に保たれているが、ご飯などを食べると口の中が酸性になり歯のエナメル質が溶け始める「脱灰(だっかい)」という現象が起きてしまう。そしてそれと同時に、唾液がエナメル質の結晶を新しく形成し修復するという「再石灰化」という現象も起きる。口の中ではこの脱灰と再石灰化のサイクルを繰り返しているのだが、そのバランスが崩れ脱灰の方に傾くと、再石灰化が追い付かなくなり、虫歯になってしまう。

記念日とかいろいろ