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~今日は何の日?~

1月10日 糸引き納豆の日

納豆

 1月10日は糸引き納豆の日全国納豆協同組合連合会が制定し、日本記念日協会が認定した。日付は、(1 10)」の語呂合わせから。

また、この時期は受験の時期にあたるため、「糸引き納豆の始祖」とも呼ばれ、また、「戦勝の神」でもある源義家にあやかって多くの受験生糸引き納豆を食べて粘り強く受験勉強に励み、勝利を勝ち取ってもらおうという願いも込められている。

納豆の豆知識

 納豆は、砂糖で煮詰めた「甘納豆(あまなっとう)」、食卓に上るお馴染の「糸引き納豆(いとひきなっとう)」、大豆と小麦と麹菌を塩水に漬けこんで熟成させた黒褐色が特徴の「寺納豆(てらなっとう)」の3種類に大きく分けることができる。

 糸引き納豆は、大豆を納豆菌で発酵させたもので健康や美容美肌に良いとされており、古くから日本で親しまれている。しかしその起源はハッキリと分かっておらず、一説では、縄文時代にはすでに食べられていたとも言われている。ちなみに、「納豆」という単語が確認できる最古の史料は平安時代に書かれた「新猿楽記(しんさるごうき)」という書物である。

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 糸引き納豆は、私たちの食卓によく登場する納豆の中でも最もポピュラーなバリエーションの一つです。日本の伝統的な発酵食品として、独特の風味と健康効果で親しまれています。

 この種類の納豆は、その名の通り、スプーンなどで混ぜると細い「糸」が引かれる特徴を持っています。その糸引きの成分には、納豆に含まれる健康効果の大部分をもたらすと考えられているナットウキナーゼという酵素が含まれており、これが血液の循環を助け、血栓の形成を防ぐ役割を果たすとされています。

 糸引き納豆は、「丸大豆納豆」としても知られ、大豆を丸ごと蒸してから納豆菌で発酵させることによって製造されます。この工程により、納豆独特の香りと風味、そして顕著な糸引き性が生じます。この製造過程は繊細で、適切な温度と湿度の管理が求められ、納豆菌の働きを最大限に引き出します。

 糸引き納豆は、その豊富な栄養価とユニークな食感から、朝食の定番として日本全国で親しまれています。特に、ご飯と一緒に食べるという形が一般的で、その際には醤油やからしを加えて味を調えることが一般的です。さらに、納豆巻き寿司などの料理にも使用され、日本料理の幅広いスタイルで楽しむことができます。

 納豆の摂取は、その糸引き性だけでなく、健康に対する多様な利点からも推奨されています。特に、心血管疾患のリスクを減らす可能性があるとされており、その他の健康効果としては、骨密度の向上や消化系の健康を促進する可能性が指摘されています。

 したがって、糸引き納豆はその独特の風味と食感、さらには健康への様々な利点から、日本の食文化において重要な存在となっています。私たちの食卓を彩り、健康に対する意識を高める一方で、日本の伝統的な発酵技術の素晴らしさを世界に広めています。