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1月19日 空気清浄機の日

1月19日 空気清浄機の日

 1月19日は空気清浄機の日。空気清浄機の認知度向上と正しい使い方を広めるために、電機産業に関わる企業・団体から構成される一般社団法人日本電機工業会(JEMA)が2006年から始めた。

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 空気清浄機は、空気中に存在する塵埃、花粉、ハウスダストなどを除去する目的で使用される機器で、健康や快適な生活環境を守るための重要なツールとなっています。その歴史は19世紀の産業革命時代にまで遡り、当時のイギリスで石炭燃焼により発生した煤煙の除去を目的として開発されました。

 一方、日本における家庭用空気清浄機の歴史は1962年に松下電器産業(現パナソニック)が最初に市場に投入したことから始まります。これは四日市ぜんそくなどの大気汚染問題が社会課題となった時期と重なり、空気清浄機の需要は一気に高まりました。それ以降、空気清浄機は大気汚染物質の除去だけでなく、花粉症対策としても重宝されるようになりました。

 空気清浄機の普及率は年々増加し、2003年には約23%に達しました。これは10年前の2倍以上の数値であり、社会的な需要の増大を反映しています。また、その動向として、近年では家庭用空気清浄機においても大風量タイプや各種アレルゲンの分解・除去を行うと主張する製品が増えており、空調家電から健康家電へとその性格が変化しつつあると言えます。

 空気清浄機の機能は主にファン式とイオン式に分けられますが、現在ではファン式が主流となっており、その性能や特性、さまざまな付加機能について消費者への説明が重要とされています。また、空気清浄機能を持つ加湿器や除湿乾燥機、ファンヒーター、エアコンなども存在し、これらの製品も空気清浄の一環として重要な役割を果たしています。

 空気清浄機は、私たちの生活における空気の品質を向上させるための重要なツールであり、その性質や性能、役割を理解することは、より健康で快適な生活環境を維持するために欠かせない知識となります。