1月19日 はっぴいおかん・大阪いちじくの日
1月19日ははっぴいおかん・大阪いちじくの日。イチジクの商品をより多くの人に知ってもらい、大阪を代表する特産品・お土産品にしようと、大阪府羽曳野市の名産品であるイチジクを使った商品を製造販売するグループ「はっぴいおかん」が制定し、日本記念日協会が認定した。
日付は、「
イチジクの豆知識
イチジクはアラビア半島を原産地とした果物で、メソポタミア地方では6千年以上前から栽培されていた事が分かっている。日本へは江戸時代初期に入ってきた
外から花が咲いている様子が見えないことから「無花果」の漢字が当てられた。
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実は無花果、別名いちじく、という呼び名が示すように、この実は花が実になったものではなく、実の中に小さな花が隠れているという特徴があります。驚きですよね!外から見えないだけで、中には微細な花がたくさんつまっているのです。この花がもたらす独特の食感が、いちじくの魅力の一部なのです。
いちじくの名前の由来とその歴史
「いちじく」という名前の由来についてはいくつかの説がありますが、一つは毎日1つずつ熟すことから「一熟」→「いちじく」になったという説があります。また別の説では、ひと月で実が熟すために「一熟」→「いちじく」になったとも言われています。その他、南蛮柿(なんばんがき)、唐柿(とうがき)という呼び名も存在します。
いちじくは非常に古い歴史を持つ果物で、古代エジプトの壁画にも登場し、旧約聖書でもよく引用されています。なんと言っても、最初の二人、アダムとイブが自分たちの裸を隠すために使ったのも、このいちじくの葉だったのですよ。イメージとしては、苦境に立たされた二人が、ほんの少しでも保護を得るためにいちじくの葉を使った...そのイメージはまさにエデンの庭の象徴とも言えますね。
アラビア半島を発祥地とするいちじくは、少なくとも6000年前には栽培が始まっていたと考えられており、その後ヨーロッパ、ペルシャ、中国へと広まりました。日本へは江戸時代に中国から長崎に渡ってきたのです。当初は薬用として栽培されていましたが、生産量が増えるにつれて食用としても親しまれるようになりました。
こうして見てくると、いちじくはただの果物ではなく、文化や歴史、宗教にまで深く結びついた存在なのですね。甘さと食感だけでなく、その深遠な歴史も味わってみるのはいかがでしょうか?