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4月8日 ホヤの日

ホヤの日

 4月8日はホヤの日。ゴツゴツしたボディに2つの角を持ち、鮮やかなオレンジ色をした海洋生物「ホヤ」。五つの味覚(甘味、塩味、苦味、酸味、旨味)を併せ持つ珍しい食材の「ホヤ」の美味しさをより多くの人に味わってもらおうと、ホヤの生産量日本一を誇る宮城県。その県都の仙台市でさまざまなホヤ料理を提供するまぼ屋が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、「ホヤ」が多く出回る4月で、「ホ=フォー(4)ヤ(8)」の語呂合わせから、4月8日とした。

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 ホヤは、その独特の見た目から「海のパイナップル」とも称される、海中に生息する興味深い海産物です。特に日本の東北地方や北海道の沿岸部でよく見られ、地域によっては重要な食材として親しまれています。ホヤの種類は約2,000種以上も存在し、その多様性には目を見張るものがありますが、食用として利用されるのはそのうちのごく一部です。

 幼少期のホヤは、おたまじゃくしのように自由に泳ぎ回りますが、成長するにつれて海中の岩や石に固定されるようになります。この固定された状態で、ホヤは海水を体内に取り込み、プランクトンなどを食べて成長します。その生態は、ほぼ動かない生活を送ることになりますが、その間にも独自の美味しさを蓄えていくのです。

 ホヤはオスとメスの機能を兼ね備えた同性体であり、どの個体も産卵する能力を持っています。特に青森県で水揚げされる天然のホヤは、秋から冬にかけて産卵期を迎え、この時期を過ぎると旨味が増してくるとされています。

 ホヤは日本では伝統的な食材として親しまれており、特に旬の時期である5月から8月にかけては、新鮮なホヤが多くの食卓を彩ります。