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8月9日 ハンバーグの日

ハンバーグの日

 8月9日はハンバーグの日。子どもから大人まで幅広く愛されているハンバーグを、夏休みの期間中でもあるこの日に、さらに食べてもらいたいとの願いから、各種の冷凍食品の製造販売を手がけ、全国の量販店、コンビニ、外食産業などに流通させている株式会社味のちぬやが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(8)ンバー(9)」の語呂合わせから、8月9日とした。

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 ハンバーグの起源は、13世紀のモンゴル帝国時代にまで遡ります。タタール人が食べていた生肉料理が原型であり、旅の途中で馬の鞍の下に肉を挟んで柔らかくしていたという話は、ハンバーグのルーツを知る上で非常に興味深いものです。その後、ヨーロッパに伝わり、特にドイツのハンブルグ港町では、牛肉や豚肉を使った「タルタルステーキ」として親しまれ、これが「ハンバーグステーキ」としてアメリカへと伝わるきっかけとなりました。

 アメリカでは、ハンバーグをパンで挟んだハンバーガーが1904年のセントルイス博覧会で売り出されたことが、ハンバーガー発祥の一つの説として知られています。そして、マクドナルド兄弟によってドライブイン・レストランで売り出されたことが、その後のハンバーガーの世界的な普及の大きな転機となりました。今日では、ハンバーグもハンバーガーも世界中で愛される食品となり、多様なバリエーションが楽しまれています。

 日本においても、ハンバーグは明治時代からレストランのメニューに登場しており、経済的でありながら豪華に見え、また柔らかく食べやすいという特徴から、1950年以降には家庭料理や外食の定番メニューへと成長しました。家庭での夕食やレストラン、ファーストフードなど、多くの場面で親しまれているハンバーグは、日本における食文化の一部として確固たる地位を築いています。

 ハンバーグは、その誕生から長い歴史を経て、多くの国々で愛され続けている料理です。肉の旨みと柔らかさ、そして様々な具材との組み合わせによる味の変化は、食卓を豊かにしてくれます。また、そのシンプルさが多種多様なアレンジを可能にし、さまざまな文化や地域の特色を反映させたユニークなハンバーグが存在します。世界共通の料理でありながら、地域ごとに異なる個性を持つハンバーグの魅力をこれからも楽しんでいきたいものです。

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