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3月10日,4月3日 マルヨのほたるいかの日

マルヨのほたるいかの日

 3月10日,4月3日はマルヨのほたるいかの日。兵庫県が漁獲量日本一を誇る「ほたるいか」を全国に知らせるとともに「ほたるいか」の美味しさを多くの人に広めていきたいという思いで、マルヨ食品株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、ほたるいかの水揚げが本格的に始まる時期であることと山陰地方の「(3)ほたるいかの足の数10本で3月10日、また、ほたるいか漁の最盛期が4月であることと山陰地方の「(3)から、4月3日とした。

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 ほたるいかは、全身が青白く神秘的に光る、海の生き物です。この生き物は、春に生まれて1年という短い一生を過ごします。主に日本海を中心に、日本周辺の海に分布し、普段は水深200~600mの深海に生息しています。春になると産卵のために富山湾の岸近くに集まり、漁で捕獲された群れが海面に放つ光は、まるで宝石のような美しさを放ちます。

 ほたるいかの名前は、明治38年に東京大学教授であった渡瀬庄三郎博士によって命名されました。富山県で光を放つイカの研究をしていた博士は、その美しい発光をホタルになぞらえ、「ホタルイカ」と名付けました。学名「Watacenia sintillans」も博士の名を取って命名されています。

 ほたるいかの発光は、発光物質ルシフェリンと発光酵素ルシフェラーゼの作用によって起こります。この「冷光」とも呼ばれる光は熱を持たず、昆虫のホタルと同様の発光メカニズムを持ちますが、具体的な構造は異なります。

 ほたるいかが光る理由としては、外敵に襲われた際に驚かせたり目くらましに使ったりする「光で身を守る」、海中で自身を隠すために「光で身を隠す」、そして「光で会話する」の3つが挙げられます。特に、ほたるいか同士やオスとメスが光を用いてコミュニケーションを取ることが示唆されています。

記念日とかいろいろ