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9月9日 日本の食文化・燻製(スモーク)の日

日本の食文化・燻製(スモーク)の日
引用元:株式会社ヒラオ

 9月9日は日本の食文化・燻製(スモーク)の日。燻製をブームで終わらせずに日本の食文化の1つとして根付かせるとともに、燻製文化を通して魚介類の消費拡大にもつなげていくために、スモークサーモンなどの燻製商品の製造販売を手がける株式会社ヒラオが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、燻製を作るときの燻煙をイメージした「モ(9)(9)」の語呂合わせから、9月9日とした。

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 燻製は、古来からある食品の保存方法であり、その魅力はただ保存するだけでなく、食材に独特の風味を加えることにもあります。肉や魚を塩漬けにしてから、木材を燃やした煙をかけることで、その食材は美味しく長持ちするように変身します。燻製の技術は世界中で愛され、各地に特有の方法や独自の風味が生まれています。

 燻製の基本は、まず食材を塩漬けにして余分な水分を抜くことから始まります。この工程では、食塩が食品の水分を吸収し、微生物の生育に必要な環境を奪います。次に燻煙が食品に浸透し、フェノール系化合物やアルデヒドなどの抗菌・防腐効果がある成分が、食材を腐敗から守ります。さらに、これらの成分は食品表面に樹脂膜を形成し、外部からの雑菌の侵入を防ぎます。

 燻製はただの保存食ではなく、その独特の風味がグルメな楽しみを提供します。例えば、かつお節や秋田のいぶりがっこのように、日本の燻製はその地域の文化や伝統を色濃く反映しています。また、西洋ではハムやソーセージなど、日常的に楽しまれる燻製品も多く存在します。

 家庭でも簡単に試すことができる燻製は、特別な機材がなくても、簡易的な燻製キットや手作りの方法で楽しむことができます。自分で作る燻製品は、添加物を控えたり、好みの木材やハーブで燻すことで、オリジナルの味わいを創出することができるのです。

 この伝統的かつ創造的な調理法を通じて、食材に新しい命を吹き込み、食卓に豊かな風味をもたらしましょう。燻製は、その深い味わいで、あなたの料理の幅を広げ、食事の時間をさらに特別なものにしてくれるはずです。

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