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~今日は何の日?~

9月9日 親子でCOOK(くっく)の日

 9月9日は親子でCOOK(くっく)の日。親子で調理をする意義を見直し、調理する楽しさを再発見してもらおうと、森永製菓株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、COOK(99)」の語呂合わせから、9月9日とした。

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 親子で調理をする活動は、単なる食事の準備を超えた多くの価値を持っています。この共同作業は、子どもたちにとって新しいスキルを学び、家庭内での責任感を育む絶好の機会です。また、親にとっては、子どもの成長を間近で感じられる貴重な時間となります。

 料理を通じて子どもたちは数学的思考を養います。計量カップやスプーンを使って材料を計ることで、分数や比率の概念が自然と身につきます。また、レシピを読み解く過程で読解力や命令文の理解が深まり、科学的な手法を取り入れる実験としての側面も持ち合わせています。たとえば、焼き菓子を作る際の化学反応は、子どもたちにとって目に見える科学の実例となるのです。

 さらに、親子での調理活動は感情的な絆を深める手段ともなります。共に過ごす時間が減少傾向にある現代において、このような共同作業はお互いの新たな一面を発見し合うことができるため、相互理解が促進されます。また、完成した料理を家族で味わうことで達成感を共有し、一層の結びつきを感じることができるでしょう。

 親子で調理をすることのもう一つの利点は、食教育の面からも重要です。食材の選び方から健康的な食生活の基本を学ぶことができ、加工食品に頼ることなく、食の原点に立ち返ることが可能になります。自然食材の持つ本来の味を知ることは、子どもたちの味覚を磨くことにもつながります。

 このように、親子で調理することは多くの教育的利益を提供し、家庭内での協力と理解を深める機会となります。調理する楽しさを共有することで、料理がもたらす豊かな体験を家族全員で享受することができるのです。

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