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2月11日 わんこそば記念日

わんこそば

 2月11日はわんこそば記念日。毎年2月11日に「わんこそば全日本大会」を開催していることから、岩手県名物のわんこそばの元祖・発祥の地とされる岩手県花巻市で「わんこそば全日本大会」を運営するわんこそば全日本大会運営委員会が制定し、日本記念日協会が認定した。

わんこそばの豆知識

 わんこそばは岩手県発祥の郷土料理。一口大の蕎麦をお椀に入れ、お椀の中の蕎麦を食べ終わるたびに給仕が次々と蕎麦を入れ続ける。わんこそばの定義は、「お椀で食べる」「給仕が付く」「温かいそば」の3つで、そばの種類や量に指定はなく店によって違っている。

 わんこそばは、長野県の戸隠そば、島根県の出雲そばと共に、日本三大そばの1つに数えられている。

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 わんこそばは、岩手県の花巻や盛岡に伝わる独特な蕎麦の食べ方を持つ郷土料理です。この名前は、一口大のそばを小さな「わんこ」、すなわちお椀に入れて提供されることに由来しています。特徴的なのは、ゲストが食べ終えると給仕が次々とそばをお椀に補充してくれるスタイルで、これを満腹になるまで続けるというものです。この独特な食べ方は、一度に多くの客人に新鮮な熱々のそばを提供するための策として生まれたと言われています。

 わんこそばの起源には諸説があり、特に花巻説と盛岡説の2つの主要な説が知られています。花巻説では、江戸時代に南部氏の当主が花巻城に宿泊した際、地元の人々が特別な方法でそばを提供したことが始まりとされています。一方、盛岡説では、政治家の原敬が盛岡に帰省した際に考案されたとの伝説が伝えられています。どちらの説にせよ、わんこそばは長い歴史を持ち、その独特な食べ方で多くの人々に愛されてきました。

 また、わんこそばは「大食い・早食い・競い合い」の料理ではなく、新鮮で温かいそばを心ゆくまで楽しむためのおもてなしの料理として位置付けられています。初めから最後までゆっくりと食べるのが、その真髄を味わうための正しい食べ方とされています。このように、わんこそばはそのユニークなスタイルと深い歴史、そして地域の文化や習慣を感じさせる一皿として、今も多くの人々に愛されているのです。

蕎麦の豆知識

 蕎麦の歴史は古く、高知県内にある9000年前の遺跡から蕎麦の花粉が見つかったことから、その頃から食べられていたと言われている。ただし、昔の蕎麦は蕎麦粉をこねて丸めただけの物で、現在食べられているような麺の形になったのは江戸時代になってからとされている。