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7月12日の誕生花 タイマツバナ

7月12日の誕生花 タイマツバナ
ウィキペディアより

 タイマツバナ(学名:Monarda didyma)は、シソ科ヤグルマハッカ属の耐寒性多年草で、北アメリカ原産です。草丈は1メートル前後で、夏には茎先から頭状花序を伸ばし、唇形の小花を豊富に咲かせます。原種の花は鮮やかな緋赤色で、火炎のように盛り上がるその姿からタイマツバナとも呼ばれています。しかし、品種改良により現在では白、桃色、紫などの花色を持つものもあり、多様な花壇を彩ります。独特の芳香があり、その香りはミカン科のベルガモットオレンジに似ており、ベルガモットやモナルダとも呼ばれています。

花言葉

 タイマツバナの花言葉は「絶え間ない熱情」です。この花言葉は、その燃え盛るような花姿や、暑さに負けずに力強く咲き続ける姿から来ています。タイマツバナは、厳しい環境でも美しく咲き続けることから、人が持つ熱情や情熱、そして持続力を象徴しています。

メッセージ

 タイマツバナを贈るときのメッセージは、「あなたへの私の想いは絶え間なく、常に燃え続けています」や、「あなたとともに困難を乗り越えていきたい」といったものが考えられます。これらのメッセージは花言葉「絶え間ない熱情」を元にしており、贈る人が受け取る人への強い情熱や、困難を共に乗り越えていきたいという願いを伝えるものです。

名称

 「タイマツバナ」という名前は、その鮮やかな緋赤色の花が盛り上がるように咲く姿が松明(たいまつ)に似ていることから来ています。「モナルダ」は、16世紀のスペインの植物学者、ニコラス・モナルデスにちなんで名付けられたものです。「ベルガモット」は、花と葉がミカン科のベルガモットオレンジに似た甘い香りを持つことから来ています。

その他

 タイマツバナには、精油成分チモールが含まれており、喉の痛みや消化不良、駆風作用に効果があると言われています。また、その柑橘に似た香りは鎮静効果が期待できます。しかし、青酸を微量に含むので、多量の摂取は避ける必要があります。また、その芳香と長い開花期間から、養蜂家の蜜源植物としても利用されています。

文化

 タイマツバナは、アメリカではオスウェゴティとも呼ばれ、その名はニューヨーク州西部を流れるオスウェゴ川に由来します。先住民オスウェゴ族が初期の入植者にハーブティとしての利用法を教え、アメリカ独立戦争前後にイギリスとの関係が悪化し茶が不足した時、オスウェゴティは茶の代用品として重宝されました。これらの歴史的背景から、タイマツバナはアメリカの文化と深く結びついています。