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7月3日の誕生花 ヒナゲシ

7月3日の誕生花 ヒナゲシ
ウィキペディアより

 ヒナゲシ(雛罌粟、雛芥子、学名:Papaver rhoeas)は、シベリア、ヨーロッパ原産で、ケシ科ケシ属の耐寒性一年草です。全体に粗毛が密生し、茎は直立し、草丈は50cmから1mになることがあります。葉は互生し、羽状に深い切れ込みがあり、裂片は線状披針形、葉縁は粗歯牙状になります。春から初夏にかけて、直径5cmから10cmの花を咲かせ、その色は赤、白、ピンクと様々です。特に花弁は薄く、風に揺られると紙で作った造花のようにも見えるため、その美しさから庭園植物として人気があります。また、ヒナゲシは八重咲きの品種も多く、その華奢な美しさから「虞美人草」、「シャーレイポピー」などとも呼ばれています。

花言葉

 ヒナゲシの花言葉は「労り」です。これは、優しく揺れる花弁の姿が、人々の心を労り、癒す力を持つことから付けられたと考えられます。また、ヒナゲシが初夏に花を咲かせることから、「新たな生命への思いやり」という意味も込められているとされています。この花言葉は、人々が他人を労わり、優しく接することの大切さを示しており、花を贈る際にはその心遣いを伝えるメッセージとして用いられます。

メッセージ

 ヒナゲシを贈るときのメッセージとしては、「あなたのために優しく揺れる思いを込めて」や、「心からの思いやりをこの花と共に」などが考えられます。これらのメッセージは、ヒナゲシの花言葉「労り」に基づいています。

名称

 ヒナゲシの名前は、花の形や色が雛鳥(ひな)のように可愛らしく、また、花が一日で散ってしまうことから、「ヒナ(雛)」と「ゲシ(罌粟)」を組み合わせて名付けられたと言われています。また、「虞美人草」という別名は、中国の項羽と劉邦の最後の戦いのとき、項羽の寵愛を受けた虞妃(虞美人)が自害し、その傍らからヒナゲシの花が咲いたという伝説に由来します。

その他

 ヒナゲシは、元々は小麦畑の雑草だったため、野性的な感じが残ります。しかし、その美しさから園芸品種としても人気があり、特に欧州ではシャーレーポピーとして広く栽培されています。また、ヒナゲシは繁殖力が強く、日本でも日当たりがよく乾燥した場所であれば、こぼれダネでも増えていきます。このように、野生の強さと美しさを兼ね備えたヒナゲシは、人々にとって親しまれています。