7月3日の誕生花 ヒナゲシ
ヒナゲシ(雛罌粟、雛芥子、学名:Papaver rhoeas)は、シベリア、ヨーロッパ原産で、ケシ科ケシ属の耐寒性一年草です。全体に粗毛が密生し、茎は直立し、草丈は50cmから1mになることがあります。葉は互生し、羽状に深い切れ込みがあり、裂片は線状披針形、葉縁は粗歯牙状になります。春から初夏にかけて、直径5cmから10cmの花を咲かせ、その色は赤、白、ピンクと様々です。特に花弁は薄く、風に揺られると紙で作った造花のようにも見えるため、その美しさから庭園植物として人気があります。また、ヒナゲシは八重咲きの品種も多く、その華奢な美しさから「虞美人草」、「シャーレイポピー」などとも呼ばれています。
花言葉
ヒナゲシの花言葉は「労り」です。これは、優しく揺れる花弁の姿が、人々の心を労り、癒す力を持つことから付けられたと考えられます。また、ヒナゲシが初夏に花を咲かせることから、「新たな生命への思いやり」という意味も込められているとされています。この花言葉は、人々が他人を労わり、優しく接することの大切さを示しており、花を贈る際にはその心遣いを伝えるメッセージとして用いられます。
メッセージ
ヒナゲシを贈るときのメッセージとしては、「あなたのために優しく揺れる思いを込めて」や、「心からの思いやりをこの花と共に」などが考えられます。これらのメッセージは、ヒナゲシの花言葉「労り」に基づいています。
名称
ヒナゲシの名前は、花の形や色が雛鳥(ひな)のように可愛らしく、また、花が一日で散ってしまうことから、「ヒナ(雛)」と「ゲシ(罌粟)」を組み合わせて名付けられたと言われています。また、「虞美人草」という別名は、中国の項羽と劉邦の最後の戦いのとき、項羽の寵愛を受けた虞妃(虞美人)が自害し、その傍らからヒナゲシの花が咲いたという伝説に由来します。
その他
ヒナゲシは、元々は小麦畑の雑草だったため、野性的な感じが残ります。しかし、その美しさから園芸品種としても人気があり、特に欧州ではシャーレーポピーとして広く栽培されています。また、ヒナゲシは繁殖力が強く、日本でも日当たりがよく乾燥した場所であれば、こぼれダネでも増えていきます。このように、野生の強さと美しさを兼ね備えたヒナゲシは、人々にとって親しまれています。
7月の誕生花
7月の誕生花一覧
- 姫百合(7月1日)
- 金魚草(7月2日)
- ヒナゲシ(7月3日)
- 浜茄子(7月4日)
- ラベンダー(7月5日)
- 露草(7月6日)
- ビヨウヤナギ(7月7日)
- カンパニュラ(7月8日)
- クチナシ(7月9日)
- トルコ桔梗(7月10日)
- 瑠璃玉薊(7月11日)
- タイマツバナ(7月12日)
- ペチュニア(7月13日)
- ヤマユリ(7月14日)
- 薔薇(ピンク)(7月15日)
- 日日草(7月16日)
- ムギワラギク(7月17日)
- バーベナ(7月18日)
- 月下美人(7月19日)
- 丘虎の尾(7月20日)
- ハルシャギク(7月21日)
- 夕化粧(7月22日)
- 待宵草(7月23日)
- 芍薬(7月24日)
- ハイビスカス(7月25日)
- カラー(7月26日)
- 百日草(7月27日)
- グロリオーサ(7月28日)
- ダリア(7月29日)
- スカビオサ(7月30日)
- ルドベキア(7月31日)