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3月13日の誕生花 エニシダ

3月13日の誕生花 エニシダ
ウィキペディアより

 エニシダ(学名:Cytisus scoparius)は、地中海沿岸原産のマメ科エニシダ属の耐寒性常緑低木です。春から初夏にかけて、豌豆に似た形状の黄色い小花を枝一面に咲かせ、その豊かな花姿はまるで金色の雀が枝にとまったような風情を醸し出します。耐寒性があり、樹高も高く、花は下向きに垂れる特徴があります。根元からよく分枝し、花が終わるとその形状が箒(ほうき)に似ることから、英名では「コモンブルーム(common bloom)」または「スコッチ・ブルーム(Scotch broom)」と呼ばれます。

花言葉

 エニシダの花言葉は、「控えめな美しさ」です。豌豆に似た形状の黄色い小花が枝一面に広がるさまは、一見すると華やかさよりも控えめさを感じさせます。しかし、それが全体として一つの大きな美しい風景を作り出し、人々の目を引くことから、この花言葉がつけられたと言えます。この「控えめな美しさ」は、目立つことなく、しかし確かに存在感を放つ人間の美徳を象徴しています。

メッセージ

 エニシダを贈るときのメッセージは、「あなたの控えめな美しさに魅了されています」や「あなたの存在感に敬意を表します」などが考えられます。エニシダの花が枝いっぱいに咲き誇る姿は、控えめながらも確かな美しさと存在感を持つ人を象徴し、そのような人への感謝や敬意を示すメッセージとして適しています。

名称

 エニシダという名前は、花後の姿が箒(ほうき)に似ることから、運命(縁)を払いのける箒(縁払い)の象徴となったことから名付けられました。また、英名の「ブルーム(bloom)」は、箒を意味するとともに、花が咲き誇る様子を表しています。それぞれの名前が、エニシダの花の生態や風貌を色濃く反映しています。

文化

 西洋ではエニシダの枝から箒を作る風習がありました。これはエニシダの枝が固く、丈夫であることから生まれた習慣で、その箒を使って床を清めることで邪気を払い、運命(縁)を良くするとされていました。また、魔女が箒にまたがって空を飛ぶという伝説の箒も、エニシダの枝でできていると言われています。これらの風習や伝説からも、エニシダが人々の生活や文化に深く根ざしていたことがわかります。

その他

 エニシダは耐寒性が強く、乾燥地でも育つことができます。そのため、庭木として、また、盛り上がりのある生垣として利用されます。エニシダ属には、ヒメエニシダ(姫金雀枝)や、白い花をつけるシロバナエニシダ(白花金雀枝)など、様々な種類があります。これらの種類間で、花の色や形状、樹形などの違いを楽しむことができます。