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3月28日の誕生花 エンジュ

3月28日の誕生花 エンジュ
ウィキペディアより

 エンジュ(学名:Styphnolobium japonicum)は、中国原産のマメ科の落葉広葉高木で、日本では古くから見られます。別名として、「三公の木」、「ニガキ」などとも呼ばれます。樹高は5 - 15メートルに達し、街路樹や庭木として好まれます。エンジュの樹皮は暗灰白色で、細かく縦に裂け、一年枝は暗緑色で、無毛または短毛があります。花茎の先端から出た円錐花序には、多数の白い蝶形の小花を集合させ、秋には数珠状にくびれた豆花の形をした果実を結びます。この果実は、形状から槐角とも呼ばれます。

花言葉

 エンジュの花言葉は、「上品」です。その由来は、中国で古くから朝廷の庭にエンジュが植えられていたことにちなみます。エンジュは品格の高い木とされ、その品格や優雅さを示す象徴として、「上品」の花言葉が付けられました。また、その美しい花や立派な樹姿も、「上品」の花言葉に寄与しています。

メッセージ

 エンジュを贈るときのメッセージは、「あなたの上品さに惹かれています」です。花言葉である「上品」を具体化したメッセージであり、相手の品格や優雅さを称え、その魅力に引きつけられたことを伝えます。

名称

 エンジュの名称は、古名の「えにす」が転化したものです。また、別名の「三公の木」は、中国で親が子に期待して「三公」の位を目指させ、「末は大臣に」と称したことに由来します。これは、エンジュが出世の木として親しまれ、人々の希望や夢を象徴する樹木であったことを示しています。

その他

 エンジュは、花蕾や莢が生薬として利用されます。花の蕾は「槐花」と呼ばれ、ルチンを多量に含むため、毛細血管を修復し、止血や高血圧に効果があります。また、果実は「槐実」または「槐角」と呼ばれ、痔の薬とされています。また、蜂や蝶、オナガやヒヨドリなどの小鳥が集まるため、生態系においても重要な役割を果たします。

文化

 中国では、エンジュは「出世の木」として大切にされ、朝廷の庭にも植えられました。日本では、鎌倉時代前期の鎌倉幕府第3代征夷大将軍である源実朝が、右大臣の位にあったことから「槐」の字を用いて「金槐和歌集」を編纂しました。これらは、エンジュが人々の間でどれほど高く評価され、尊重されていたかを示すエピソードです。