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3月24日の誕生花 コブシ

3月24日の誕生花 コブシ
ウィキペディアより

 コブシ(辛夷、学名:Magnolia kobus)は、日本と韓国の済州島に原産し、モクレン科モクレン属の落葉広葉高木です。日本では北海道から九州までの山地に自生しており、樹高は10〜18mになります。単葉で倒卵形の葉を持ち、春には小さな白い花を咲かせます。花は両性花で、上部にある雌蕊を下部の雄蕊が取り囲みます。葉と花は同時に出る特徴があり、木一杯に白い花が咲く姿は遠目でも目立ちます。秋には細長いユニークな形状の果実をつけ、熟すと裂けて中から赤い種子が出てきます。その種子を包む果実や花の蕾が拳に似ていることから、「コブシ」という名前がつけられました。

花言葉

 コブシの花言葉は「友情」です。コブシという和名が花の蕾や果実の形状が拳に似ていることに由来していることから、この花言葉は、その形状から連想される“拳のように固い友情”を表しています。友情という感情は、人間関係の中で最も普遍的であり、変わることのない絆を象徴しています。一つの樹から咲く無数の花は、そのような友情の繋がりを見事に表現しています。

メッセージ

 コブシを贈るときのメッセージは、「私たちの友情は揺るぎないものです」です。コブシの花言葉である「友情」から、揺るぎない絆と信頼を表す意味が込められています。どんなに時間が経っても変わらない固い友情を、コブシの花を通じて伝えることができます。

名称

 コブシという名前は、花の蕾や果実の形状が拳に似ていることに由来しています。一方、「辛夷」という名前もよく使われ、これは「辛」が「辛抱強い」、また「夷」が「野蛮」を意味し、野生の荒々しさと美しさを兼ね備えた花であることを表しています。また、「タチウチザクラ」という別名もあります。

その他

 コブシは野山を美しい白い花で飾りますが、それはまた、サクラとともに春の訪れを告げる重要な役割も果たしています。ヤマザクラと同じく、コブシもタネまきや田植えの時期を知らせる花として、古くから農耕と密接な関係がありました。このような文化的な側面からも、コブシは日本の風景や生活に深く根ざした花であると言えます。