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3月4日の誕生花 アネモネ

3月4日の誕生花 アネモネ
ウィキペディアより

 アネモネ(Anemone)は、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で、約100種が温帯から亜寒帯に分布しています。その中でも特に有名なのがアネモネ・コロナリア(Anemone coronaria)で、これは別名ボタンイチゲ、またはハナイチゲ、ベニバナオキナグサ(紅花翁草)とも呼ばれます。アネモネは、その色鮮やかな花と華やかな姿から、春の訪れを告げる花として愛されています。花色は赤・桃・紫・藍・白と豊富で、咲き方も一重咲きから八重咲きまで多岐にわたります。花弁の形状は牡丹を小さくしたような姿から、ボタンイチゲとも呼ばれます。

花言葉

 アネモネの花言葉は「はかない恋」です。この花言葉は、ギリシャ神話の美少年アドニスとその愛人である愛の女神アフロディーテの悲恋に由来しています。アドニスは猪に襲われて命を落とし、彼の流した血からアネモネが生まれたという伝説があります。彼の愛したアフロディーテの哀しみと、彼自身の命のはかなさが、アネモネの花言葉「はかない恋」の源となっています。

メッセージ

 アネモネを贈るときのメッセージは、「愛情は一瞬にして変わるものではない」という意味があります。一方で、その花言葉である「はかない恋」から、「一瞬の輝きを共有したい」というメッセージも伝えることができます。

名称

 「アネモネ」の名前は、ギリシャ語で「風」を意味する "Άνεμος"(anemos)から来ています。これはアネモネの花が風に揺れる様子からつけられた名前で、風を通じてその美しさを広める植物という意味合いも持っています。また、「ボタンイチゲ」という名前は、花の形が牡丹に似ていることから付けられました。

その他

 アネモネはその美しさから多くの園芸品種が作出され、世界中で親しまれています。その美しい花は、春の訪れを告げる象徴として、また、園芸愛好家にとっては季節の変わり目を彩る美しい風景として存在しています。

文化

 アネモネは、その原生地であるヨーロッパ南部から地中海東部沿岸地域から各地へと広まっていきました。その伝播には十字軍や巡礼者が関わっていたと言われています。また、古代ギリシャの神話にも登場し、その美しさとはかなさは古代から現代まで多くの人々に愛され、詩や芸術の題材となってきました。