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4月10日 シートの日

シートの日

 4月10日はシートの日。工事現場や建築現場、運動会、お花見、さらには災害時の防護用など幅広い用途で使われるブルーシートを、より多くの人にPRする目的で、ブルーシートなどのポリエチレンシートを製造販売する萩原工業株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、シー(4)(10)」の語呂合わせから、4月10日とした。

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 ブルーシートは、ポリエチレンやポリエステル系統の合成樹脂製フィルムを使用して作られたシートであり、その用途は非常に幅広いです。主に工事現場での使用を目的として開発されましたが、その頑丈さ、耐候性、不透水性の特性から、日常生活やレジャー活動においても広く利用されています。シートの色がほとんど青色であることから「ブルーシート」という名前が一般化しましたが、これは和製英語であり、英語では「Polyethylene tarpaulin」や「polytarp」と呼ばれます。

 ブルーシートの特徴は、その汎用性の高さにあります。工事現場での埃や雨風からの保護、リフォーム中の建物の仮屋根としての使用、床や家具の汚れ防止に利用されることが多いです。また、耐久性と引き裂きに強い構造を持つため、アウトドアキャンプや花見での地面シート、さらには路上生活者の仮設住居の材料としても使用されます。各辺が補強され、四隅には紐を通すための金属製の穴が設けられていることが多く、これにより固定が容易で、様々な環境に対応することができます。

 ブルーシートの色が青色になった背景には、オレンジ色の顔料に関する有害物質の懸念から、青色が選ばれるようになった歴史があります。青色が採用された理由には「空や海の色に近い」「青色の顔料が一番安かった」という説がありますが、「さわやかな色」としてのイメージが有力視されています。この変遷は、ブルーシートの普及と発展を象徴するエピソードの一つと言えるでしょう。

 1965年に「万能シート」として発売されたブルーシートは、その後、多くの場面で重宝されるようになりました。安価でありながらも機能性に優れ、簡単に収納できるため、さまざまなシーンで活躍しています。ブルーシートは、日本独特の便利なツールとして、今後も多くの人々に利用され続けることでしょう。

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