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4月10日 きょうだいの日(シブリングデー)

きょうだいの日(シブリングデー)
引用元:NPO法人しぶたね

 4月10日はきょうだいの日(シブリングデー)。病気や障がいをもつ子どもの「きょうだい」への支援の輪を広げるために、NPO法人しぶたねが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、アメリカで兄弟姉妹の関係を称えるための日「Siblings Day」が誕生したきっかけとなった女性のお姉さんの誕生日から、4月10日とした。

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 病気や障がいを持つ子どもの家族にとって、その子どもだけでなく、その「きょうだい」もまた、特別な支援と理解が必要な存在です。きょうだいたちは、しばしば家庭内で見過ごされがちな存在となりますが、彼らに対する適切な支援は、家族全体の幸福と調和にとって不可欠です。

 「きょうだい」への支援の輪は、まずはその必要性の認識から始まります。病気や障がいがある子どもと共に生きることは、きょうだいにとっても大きな影響を及ぼします。彼らは、両親の注意が病気や障がいを持つ子に向けられることで、自身が置き去りに感じたり、内に秘めた感情を抱え込むことがあります。このような状況は、彼らの精神的な健康にも影響を及ぼすため、早期からの心理的なサポートが推奨されます。

 支援の形は多岐にわたりますが、まずは彼らの感情を安全な環境で表現できる場を提供することが重要です。これには、専門のカウンセリングやサポートグループの活用が挙げられます。また、家族全体で参加できるプログラムを通じて、互いの経験を共有し、理解を深める機会を持つことも大切です。こうした活動を通じて、きょうだいは自身だけでなく、家族全員が同じような課題に直面していることを知り、孤独感を和らげることができます。

 さらに、学校や地域社会においても、きょうだいへの支援の輪を広げることが求められます。教育機関や地域の団体が協力し、きょうだいたちが自分たちの経験を共有し、相互に学び合えるプラットフォームを提供することが重要です。これにより、彼らは同じような状況にある他の子どもたちと繋がり、支え合うコミュニティを築くことができます。

 病気や障がいを持つ子どものきょうだいへの支援は、彼らが直面する困難を軽減し、健やかな成長を促すために不可欠です。この支援の輪を広げることは、単に一人の子どもやそのきょうだいだけでなく、家族全体、さらには社会全体の福祉を向上させることにつながります。私たちは、彼ら一人一人が持つ可能性を最大限に引き出し、それぞれが豊かな人生を歩むための支えとなるべきです。

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