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4月10日 ヨード卵の日

ヨード卵・光

 4月10日はヨード卵の日。新年度、新学期が始まるこの時期にヨード卵を食べて栄養を摂り、元気で過ごしてもらいたいとの願いから、「ヨード卵・光」を販売する日本農産工業株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(4)(10)」の語呂合わせから、4月10日とした。

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 「ヨード卵・光」は、1976年に日本農産工業によって発売された、長年にわたって愛され続けているロングセラーのブランド卵です。元々飼料メーカーである日本農産工業は、その豊富な研究と経験を生かし、鶏に特殊なエサを与えて、品質とおいしさにこだわった卵を生産しています。この特殊なエサには、トウモロコシ、大豆の油粕、魚粉や海藻の粉末など、人間の栄養に必要な原料がブレンドされており、特に海藻の粉末は必須ミネラルであるヨード(ヨウ素)が豊富に含まれています。

 ヨード卵・光の最大の特徴は、ニワトリに与えるエサの違いから来る、卵自体に含まれるヨードの豊富さです。このヨードは、ニワトリの体内で卵に移行し、成分として含まれることで、ヨード卵・光が誕生します。さらに、ヨード卵・光を産むニワトリには、比較的臭みが少ないとされる淡白な白身魚だけが飼料として使われているため、卵自体も臭みが少なく、その清潔な味わいが多くの人々から支持されています。

 発売当初は首都圏限定の商品でしたが、現在では日本のスーパーマーケットの8割強で販売されているなど、幅広い地域で愛されています。衛生面を考慮した特殊な隔離された場所で飼育し、徹底した管理の下で雛から鶏に成長させた後、産卵された卵には「光」と書かれたシールが貼られており、信頼と安全性をアピールしています。

 ヨード卵・光は、そのユニークな栄養価とおいしさ、安全性の高さで、40年以上にわたって消費者に選ばれ続けているブランド卵です。日本農産工業の継続的な努力と研究によって生み出されたこの卵は、日本の食卓を豊かにし続けており、今後もその人気は衰えることなく、多くの家庭で選ばれ続けるでしょう。

鶏卵Q&A

  • Q:鶏が一日に産む卵の数は?
  • A:1個。およそ24~25時間で一つの卵を産み、数日間卵を産み続けた後、1~2日休んでまた数日間産むというサイクルを繰り返す。平均すると年間280個ほど産むと言われている。
  • Q:赤い卵と白い卵の違いは?
  • A:赤玉を産むか白玉を産むかは遺伝によって決まる。昔は褐色の羽なら赤玉、白色の羽なら白玉を産むと考えられていたが、これは間違いであることが判明している。また、赤玉と白玉に栄養面での違いはない。
  • Q:大きい卵と小さい卵の違いは?
  • A:卵白の割合が違う。卵黄の重さはほぼ同じ。

日本の鶏史

 鶏は2000年ほど前には日本に入ってきていた。しかし、奈良時代に出された殺生禁断令によって肉だけでなく鶏卵を食べることも禁止された。また、仏教では殺生を悪とみなし、卵も生き物のカテゴリーに入れていたことも影響し、長い間卵を食べることは悪いことだと信じられていた。日本で卵が食べられだしたのは江戸時代に入ってからで、一般家庭に普及し出したのは昭和の中期頃から。

記念日とかいろいろ