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4月10日 よいトマトの日

よいトマトの日

 4月10日はよいトマトの日。トマトの味の旬は「春」、収穫量の旬は「夏」とも言われていることから、新生活、新学期がスタートする春に美味しいトマトをたくさん食べて健康的な生活を送ってもらおうと、カゴメ株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(4)(10)マト」の語呂合わせから、4月10日とした。

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 トマトは、ナス科ナス属に分類される植物で、その鮮やかな赤色の果実は世界中で広く愛されています。トマトの原産地は南米のアンデス高原であり、野生種が中央アメリカのメキシコに伝わったことから、食用としての栽培が始まりました。トマトという名前は、ナワトル語の「トマトゥル」に由来し、「膨らむ果実」を意味します。もともとは食用ホオズキを指す言葉でしたが、形状が似ているトマトにもこの名前が用いられるようになりました。

 大航海時代にヨーロッパに伝えられたトマトは、「愛のリンゴ」とも称され、特にイタリアでは「ポモドーロ」(黄金のリンゴ)、フランスでは「ポム・ダムール」、英語圏では「ラブ・アップル」と呼ばれ、愛の象徴ともされました。しかし、ベラドンナなどの毒草と外見が似ていたため、当初は食用として広まることはありませんでした。17世紀末に南欧で食用としての利用が始まり、その後、世界中で栽培されるようになりました。

 日本にトマトが伝来したのは江戸時代中期であり、「唐なすび」として紹介されています。初めは鑑賞用として珍重され、食用として普及するのは明治時代に入ってからでした。トマトの栄養価は非常に高く、ビタミンCやビタミンEを豊富に含み、特に抗酸化作用があるリコピンが注目されています。リコピンは熱に強いため、加熱調理によってその摂取効率を高めることができます。

 トマトの多様な利用方法は、その栄養価の高さだけでなく、独特の風味と食感が幅広い料理にマッチするからです。生食はもちろんのこと、サラダ、ソース、ジュース、スープなど、様々な料理に使用されています。健康と美容に良いことから、日常的に摂取されることが推奨されており、「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほど、健康維持に欠かせない食材として位置付けられています。

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