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8月8日の誕生花 スイレン

8月8日の誕生花 スイレン
ウィキペディアより

 スイレンは、世界中の熱帯域と温帯域に分布する水生植物で、特に東南アジアやパプアニューギニアなどが原産地とされています。耐寒性のある多年草で、地下茎から長い葉柄を伸ばし、水面に浮かぶ葉は円形または卵形で基部に切れ込みがあります。葉は緑色で、その水面に浮かぶ姿が美しい風景を作り出します。

 スイレンの花は大きく、水面または水面上に抜け出て開花します。花色は青紫、黄色、白、赤、橙、桃色など多彩で、4枚の萼片と多数の花弁、雄しべ、1個の雌しべを持ちます。特に日の出や日没時に花が開く品種は、その刹那的な美しさから観賞用に栽培されることが多いです。これらの特性から、スイレンは広く観賞用に栽培されており、またさまざまな栽培品種が作出されています。

花言葉

 スイレンの花言葉は、「清純な心」です。これは、水面に浮かぶ純白の花が清らかで純粋な心を象徴していると考えられるからです。スイレンが開花する瞬間は、日が昇るか沈む時で、その刹那的な美しさが、清らかで純粋な心を惹き立てるものとされています。また、スイレンの生息環境である水面という、純粋さと透明感を象徴する場所も、この花言葉の由来となっています。

メッセージ

 スイレンの花言葉「清純な心」から考えると、この花を贈るときのメッセージは、「あなたの清らかで純粋な心に惹かれています」や「あなたの清純さに尊敬の念を抱いています」などといったものになるでしょう。これは、相手の純粋な心を認め、その美しさを尊重する気持ちを伝えるのに適したメッセージと言えます。

名称

 スイレンの名前は、日本ではスイレン属の水草の総称として使われていますが、その語源はヒツジグサの漢名であり、その名の通り水面に浮かぶ葉が羊のように見えることから名付けられました。その一方で、スイレンの属名である「Nymphaea」は、「水の妖精」を意味するギリシア語のνυμφαίαから来ています。これは、水面に浮かぶスイレンの美しさが、水の妖精のように見えるからだとされています。

文化

 スイレンは古代エジプトの時代から人間の関心を引き、装飾に用いられたり、信仰の対象ともなっていました。また、印象派の画家クロード・モネがスイレンを主題にした絵を数多く描いたことでも知られています。彼の「睡蓮」シリーズは、スイレンの花とその水面での映り込みを描いたもので、彼の庭にある池のスイレンからインスピレーションを受けた作品です。

その他

 スイレンはその美しさから庭園の池などでよく栽培されますが、実はその美しさだけでなく、水質の浄化にも役立つ植物でもあります。スイレンの葉や根は水中の有害な物質を吸収し、水質を浄化する効果があるため、池の生態系を保つ上でも重要な役割を果たします。これは、スイレンが水面で生活するために必要な機能であり、同時にその美しさを保つための重要な役割でもあります。