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8月27日の誕生花　タイム

　タイム（Thymus）は、シソ科イブキジャコウソウ属の植物で、350種ほど存在します。ヨーロッパ、北アフリカ、アジア原産で、ヨーロッパ南部からアジアの北半球に広く分布しています。茎が木化し、高さは15-40cmになる常緑小低木で、家庭園芸ではよくコモンタイム（タチジャコウソウ）とクリーピングタイムが用いられます。幹は一般的に細く、針金状のものもあります。卵形の葉は4 - 20ミリメートルほどで対をなして全体に並び、春先から初夏にかけて、たくさんの愛らしい花を咲かせます。花色は種類によって異なり、白、ピンク、または紫を基調に様々です。

花言葉

　タイムの花言葉は「活発」です。これは、タイムの持つ強い香りや芳香成分の一部が中枢神経を刺激し、心身の活性化を促すことから来ています。タイムを食事やお茶に使用すると、心地よい香りと共に活力が湧いてきます。また、タイムの生命力が強く、たくましく育つ姿からも、この花言葉は導かれました。

メッセージ

　タイムを贈るときのメッセージは「あなたの活力源になりたい」です。このメッセージは花言葉「活発」に基づいており、贈り主が受け取り手の活力や元気を支えたいという意図を表しています。

名称

　「タイム」は英語名で、日本では「タチジャコウソウ」とも呼ばれます。英語の「Thyme」は古代ギリシャ語の「thymon」から来ており、その意味は「勇気」や「力」です。また、「タチジャコウソウ」の名前の由来は、「立つ（タチ）」ことから来ており、「麝香草（ジャコウソウ）」は、この植物が香り高いことを表しています。

その他

　タイムは、料理のハーブとして非常に人気があります。その独特の香りは肉料理やスープ、サラダによく合い、料理に深みを与えます。また、芳香成分の一部が中枢神経を刺激し、リラクゼーション効果もあります。さらに、園芸品種としてのタイムは、斑入り葉やレモンやオレンジのような芳香を持つ種など、多種多様で、庭やベランダでの栽培にも適しています。

文化

　タイムは古代から薬草として使われ、特に古代エジプトでは防腐剤として利用されていました。また、古代ギリシャでは勇気を象徴するハーブとされ、戦士たちは勇気をつけるためにタイムを浴びる習慣がありました。これらの風習から、タイムは勇気と活力を象徴する植物として、世界中で広く知られるようになりました。