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8月10日の誕生花 タンジー

8月10日の誕生花 タンジー
ウィキペディアより

 タンジーはキク科の多年草で、学名はTanacetum vulgareで、ヨーロッパからアジアにかけて自生します。和名はヨモギギクとも呼ばれます。この草は高さが120cmにも達することがあり、花壇の背景に植えると存在感があります。その葉は、羽状複葉で鋸歯があり、互生する。シダに似た長さ20cmほどの葉には、樟脳に甘さと苦さを加えたような香りがあります。この香りは、芳香と虫よけの目的で利用され、ハーブでつくる香りの花束、タッジーマッジーの周囲を縁取ると、花々の可憐さを引き立てるとともに、芳香を増す役割を果たします。また、花はアルミ媒染で黄色に、茎葉は銅媒染によってウールをくすんだ緑色に染めることができます。

花言葉

 タンジーの花言葉は、「守護」と「健康」です。これは、タンジーの持つ強い香りが虫を寄せ付けず、守護する力を象徴しているとも解釈できます。また、中世のヨーロッパでは、この草が健康維持や医療に使用されていた歴史から、「健康」の花言葉が付けられたと考えられます。その他にも、この草が人々に安らぎと平和をもたらすことから、「平和」の花言葉もあると言われています。

メッセージ

 タンジーの花言葉「守護」、「健康」から考えると、この花を贈るときのメッセージは、「あなたを守りたい」、「あなたの健康を願っています」などのように、心配りや思いやりのあるメッセージが適しているでしょう。また、「平和」の花言葉からは、「穏やかな時間を過ごしてほしい」などの願いも込められます。

名称

 タンジーの和名「ヨモギギク」は、葉の形状がヨモギに似ていることと、キク科に属することから名付けられました。また、英名の"tansy"はラテン語の「抵抗」を意味する"tannacetum"から派生しており、この植物が持つ虫除けの効果を表しています。

その他

 タンジーは古代から様々な目的で使われてきました。たとえば16~17世紀のイギリスでは、芳香と虫よけの目的で床にまき散らしたり、防虫用匂い袋(モスバッグ)に入れてリネンの棚や食品庫に置いたりしていました。さらに、束にして窓際に吊るし、ハエなどの虫が室内に入るのを防ぐのにも使われていました。そのため、タンジーは風呂敷包みやクッションの中に入れられ、衣料品や食品を守る役割を果たしていました。

文化

 タンジーの香りが持つ守護の力は、人々の生活に深く浸透しています。そのため、害虫を防ぐために庭や家の周りに植える習慣がある一方で、リラクゼーションや健康維持のために、ハーブとしての利用も広く行われています。また、タンジーは染色用ハーブとしても使用され、花や葉を使って様々な色の染料を作り出します。これらの特性から、タンジーはヨーロッパの民間療法や日常生活において重要な位置を占めています。