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8月8日 湾宝の日

湾宝の日
引用元:みやざき地頭鶏

 8月8日は湾宝の日。噴火湾と長万部町の自慢の宝物である「湾宝」を多くの人に知ってもらおうと、北海道山越郡長万部町の長万部漁業協同組合が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、8月はホタテの貝柱が最も濃厚で大きく育つ時期であることと、「8」という数字がホタテの貝が開いた形に見えることから、8月8日とした。

 2017年から噴火湾沖で発生した原因不明のホタテの大量死により、ホタテの水揚げ量は過去最低まで落ち込んだ。その後、養殖工程を変えながら改善を重ねて生産量を回復させ、危機を乗り越えたホタテを「シャマンのほたて 湾宝(わんぽう)」として2022年にブランド化した。

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 「湾宝(わんぽう)」は、北海道の長万部町で養殖されるホタテのブランド名です。この名前は「噴火湾の宝」という意味を込めて名付けられ、地元長万部町民の強い絆と努力の象徴とされています。長万部町は、アイヌ文化が色濃く残る地域であり、特にホタテ漁においては多くのアイヌの人々が関わっています。

 湾宝のホタテは、「耳吊り」養殖方法によって育てられます。これはホタテの一部に穴を開け、そこにテグスを通して長いロープに一つ一つ吊るし、海中に垂らす方法です。この方法により、ホタテは砂を噛むことなく、海面近くの豊富なプランクトンを吸収しながら育ちます。その結果、貝柱が厚く甘みが強いホタテが得られ、アミノ酸、タウリン、グリコーゲンなどの栄養素も豊富に含まれます。

 2016年以降、湾宝は大量のホタテが突然死する事態に直面しましたが、地元漁師たちは養殖方法の見直しや環境への配慮を行い、生産量の復活を果たしました。この成功は、ホタテの気持ちに立った養殖が功を奏したとされています。

 長万部漁協は、採れたての「湾宝」を新鮮な状態で出荷することを心掛けており、安心・安全な美味しさを消費者に提供しています。このホタテは、その味の良さから地元はもちろん、広く他地域にも愛好者が多く、長万部町の経済にとって重要な産品となっています。

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8月8日の記念日