カレンダーをめくってみれば
～今日は何の日？～

◆◆◆

　「きのこの山の日2021」は、日本の人気チョコレートスナック「きのこの山」に関連して設定された記念日です。この記念日は元々、国民の祝日「山の日」が8月11日に制定されたことを機に、同じく「山」という名前を持つ「きのこの山」も同日を記念日として申請し、登録されたことに始まります。しかし、2020年の法律改正により「山の日」が8月10日に変更されると、明治社はこれに追随し「きのこの山の日」も同日に移動して新たに登録しました。

　2021年にはさらに、東京オリンピック開催の特例として「山の日」が8月8日に再度移動されました。この年だけの特別な措置でしたが、「きのこの山」もこれに合わせて、8月8日を「きのこの山の日2021」として申請し、記念日として登録されました。このように一つの記念日が短期間に複数回登録されるのは非常に珍しく、加瀬清志氏（一般社団法人 日本記念日協会の代表理事）によれば、これが日本で初めてのケースであり、登録数だけで見ると日本一になるとのことです。

　この連続した日付変更と登録更新は、明治社内でも意見が分かれるところでしたが、「きのこの山」への愛とブランドを祝う熱意によって推進されました。記念日協会側も、明治からの3度目の記念日登録申請には驚きつつも、これが「きのこの山」に対する深い愛情の表れであると評価しています。

　「きのこの山の日」は、特にプロモーションやマーケティングの観点からも注目され、各年において様々なイベントやキャンペーンが行われています。消費者にとっては、この日が来ることを楽しみにしている人も多く、特別なデザインのパッケージが登場するなど、商品の魅力を再発見する良い機会となっています。この記念日は、日本のポップカルチャーの一環としても非常に興味深い現象であり、今後もその展開が注目されます。