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~今日は何の日?~

8月8日 阿波尾鶏の日

 8月8日は阿波尾鶏の日。徳島の地鶏である「阿波尾鶏」の安全性や美味しさを多くの人に知ってもらうために、徳島県阿波尾鶏ブランド確立対策協議会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、「阿波尾鶏」の命名にも関係する徳島の夏の最大のイベント「阿波おどり」が、徳島県内の先陣を切って8月9日に鳴門市で行われることから、その前日に抗疲労効果のあるイミダゾールジペプチドを多く含む「阿波尾鶏」を食べ、「阿波おどり」を精一杯楽しんでもらいたいとの願いから、8月8日とした。

阿波尾鶏とは

 徳島県で古くから飼育していた赤笹系軍鶏を品種改良して生み出した地鶏(阿波地鶏)と、ブロイラー専用種の雌系統(白色プリマスロック)を交雑して作り出した肉用鶏を「阿波尾鶏」と命名して平成2年2月から販売を開始している。

 平成10年度には”「地鶏」特定規格”の基準を満たす地鶏の中で生産量が全国1位となった。

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 阿波尾鶏は、徳島県が誇る特産の地鶏で、その開発は徳島県立農林水産総合技術支援センター畜産研究課によって行われました。この鶏種は、徳島県内で古くから飼育されていた赤笹系の軍鶏(シャモ)と、肉用鶏として優れたホワイトプリマスロックの交配により生まれました。

 「阿波尾鶏」という名前は、徳島県の代表的な夏祭り「阿波おどり」から採られており、そのエネルギッシュな躍動感や美しい尾羽を連想させる立ち姿が命名の由来となっています。この名前は、地元の文化への敬意と、鶏としての優れた特性を象徴的に表現しています。

 阿波尾鶏の肉質は、高タンパクで低脂肪、そしてコクと旨味が豊富で、やや赤みを帯びているのが特徴です。これらの特性は、料理の際に素材の味を存分に引き出すことを可能にし、多くの飲食店や家庭で高く評価されています。

 この鶏は、自然豊かな環境で75日以上の期間をかけて丹念に飼育されることで、その品質が保たれています。平成10年度には生産量日本一となるなど、その品質と人気は日本国内で高く評価されており、平成13年には地鶏肉特定JAS認定を受け、さらに令和5年には地理的表示(GI)保護制度に登録されました。

 阿波尾鶏の飼育や販売に関わる全てのプロセスは、消費者が安心して食べられる高品質な肉を提供することを目的としています。この鶏肉は、シンプルな焼き鳥から繊細な料理まで、多様な料理法でその質の高さを発揮し、食通たちからも愛され続けています。

記念日とかいろいろ

8月8日の記念日