5月22日 うなぎの未来を考える日
5月22日はうなぎの未来を考える日。鰻を絶滅から守り、鰻の生態環境や大切な日本の食文化である鰻料理を守っていくために、株式会社鮒忠が提唱する「うなぎの未来を考える日」普及推進委員会が制定し、日本記念日協会が認定した。
日付は、海洋生物学者の塚本勝巳先生率いるチームによってマリアナ海溝付近の海域で世界で初めて鰻の卵が発見された日(2009年5月22日)にちなんで、5月22日とした。
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ウナギは、古来より日本の食文化に深く根ざしてきた食材です。その歴史は縄文時代にまでさかのぼり、古代人が川や湖でウナギを捕獲し、食べていた形跡が貝塚から見つかっていることからも、その歴史の古さが伺えます。また、「万葉集」に登場する「武奈伎」という言葉が、ウナギを指す古称であることからも、奈良時代には既にウナギが珍重されていたことがわかります。
ウナギの蒲焼きが登場する室町時代まで飛ぶと、ウナギを筒切りにして串に刺し、焼く調理法が始まりました。この方法は、焼き上がりの姿が蒲の穂に似ていることから「蒲焼」と名付けられたとされています。当時のタレは、味噌がベースであったことが特徴的です。さらに江戸時代に入ると、ウナギは庶民の間でも広く食べられるようになり、特に江戸(現在の東京)では、干拓地に生息するウナギが豊富に獲れるようになり、多くの人々に愛される食材となりました。
ウナギの養殖に関しては、1900年頃に静岡県の浜名湖地域で始まったとされ、今日では鹿児島県や愛知県などが主要な養殖地となっています。養殖技術の発展により、一年中安定してウナギを供給できるようになりましたが、一方でシラスウナギの乱獲や生息環境の悪化などにより、ウナギの資源は減少しています。このため、2014年にはニホンウナギが国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種に指定される事態に至りました。
現代では、ウナギは日本の夏の風物詩として、また滋養強壮の食材として多くの人々に親しまれています。しかし、その背後にはウナギ資源の保護と持続可能な利用をめぐる課題が存在しています。ウナギ料理を提供する業界だけでなく、消費者一人ひとりがウナギの現状を理解し、資源を大切にする意識を持つことが今後のウナギ文化を守る上で重要となっています。
記念日とかいろいろ
5月の記念月間など
5月の記念週間など
鮒忠が作った記念日
魚の記念日
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- イトウの日(1月10日)
- ひものの日(1月10日)
- ニゴロブナの日(2月5日,6日,7日)
- 木曽路「ふぐの日」(2月9日)
- さかなの日(3月7日)
- サバの日(3月8日)
- アジフライの日(3月21日)
- 鯉の日(5月1日)
- しらすの日(5月4日)
- うなぎの未来を考える日(5月22日)
- 鮎の日(6月1日)
- 全国なまずサミット・なまずの日(7月2日)
- 日本なまずの日(7月10日)
- 穴子の日(7月5日)
- 生サーモンの日(7月30日)
- はもの日(8月3日)
- 焼きふぐの日(8月29日)
- 小浜水産グループ・カンパチの日(8月8日)
- 中津ハモの日(8月30日)
- のどぐろ感謝の日(9月6日)
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- 九州あご文化の日(10月15日)
- おいしいあなごの日(11月5日)
- 釧路ししゃもの日(11月7日)
- チンアナゴの日(11月11日)
- 鮭の日(11月11日)
- いいフグの日(11月29日)