カレンダーをめくってみれば
~今日は何の日?~

5月5日 かみ合わせの日

 5月5日はかみ合わせの日。かみ合わせや咀嚼の大切さをPRすることにより、国民の健康の向上と健康長寿に寄与することを目的に、2015年に創立20周年を迎えることを記念して特定非営利活動法人日本咬合(こうごう)学会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(5)(5)う」の語呂合わせから、5月5日とした。

◆◆◆

 かみ合わせや咀嚼(そしゃく)の大切さについては、健康な身体作りと直接的に関連しています。正しいかみ合わせは、食事をする際に食べ物を効率良く細かくすることを可能にし、消化吸収を助ける重要な役割を果たします。また、咀嚼は食べ物の味を感じるための第一歩であり、食事の満足度を高めることにもつながります。

 咀嚼は、ただ食べ物を細かくするだけでなく、唾液の分泌を促進します。唾液には消化酵素が含まれており、食べ物の消化を助けると同時に、口内の健康を保つための抗菌作用も持っています。そのため、十分に咀嚼することは、消化不良や胃腸の負担を軽減し、口内環境を健康に保つためにも大切です。

 さらに、適切なかみ合わせは、顎の関節や筋肉に適度な負荷をかけることで、顔の形成や発音にも影響します。不適切なかみ合わせは、顎関節症や顔面の非対称などの原因となることがあり、長期的には頭痛や肩こりなどの全身的な不調につながることもあります。

 また、幼少期からの正しい咀嚼習慣は、顎の成長を促し、将来的な歯並びやかみ合わせの健康にも寄与します。子どもの頃から硬い食べ物を適度に食べ、咀嚼力を鍛えることは、歯と顎の健康を守るためにも重要です。

 このように、かみ合わせや咀嚼は、単に食事をするための機能にとどまらず、口内環境の健康、消化吸収の効率化、顔面の発達、さらには全身の健康にも影響を与えるため、その大切さは計り知れません。日常生活において、適切なかみ合わせと咀嚼の習慣を身につけることが、健康な生活を送るための一歩と言えるでしょう。

記念日とかいろいろ