カレンダーをめくってみれば
~今日は何の日?~

8月10日 「はっと」の日

 8月10日は「はっと」の日。「はっと」の知名度と美味しさをアピールするためとするために、「はっと」の製造販売を手掛ける気仙沼で唯一の製麺会社である株式会社丸光製麺が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(8)(10)」の語呂合わせから、8月10日とした。

 同社は東日本大震災で被災し、岩手県一関市で新工場を稼働させて、自社の再建と地域の復興のために首都圏での「はっと」の販売、レシピの製作、食べ方の提案イベントなど行っている。

はっととは

「はっと」の日
引用元:丸光ショップ

 東北地方に伝わる郷土料理で「はっとう」とも言う。そば粉と米粉、またはもち米粉を練ってのばし、ひし形に切って茹で上げる。野菜や肉と煮込んだり、お鍋に入れたりする。

◆◆◆

 はっとうは、日本の伝統的な料理で、特に福島県の檜枝岐村や南会津地方で古くから親しまれています。この料理の名前「はっとう」は「御法度(ごはっとう)」に由来し、その昔、役人によって贅沢品とされたため、普段は作らず、特別な祭事やお祝いの日に限って食べられることを許されたという歴史があります。

 主な材料はそば粉ともち米粉で、これらを混ぜ合わせて練り上げ、平たく伸ばした後、ひし形に切り分けてゆでます。伝統的には、ゆで上がったはっとうをえごまの葉(じゅうねん)と混ぜた塩砂糖で味付けをして食べます。このシンプルながらも独特の食感と味わいが特徴です。

 はっとうは、田植えや屋根葺き替えなど、大きな仕事が終わった祝い事に供されることが多く、地域によっては「さなぶり」と呼ばれるお祝いの日に食べられます。また、地方を治めていた殿様が食べた際に「平民には贅沢すぎる」として御法度にしたという説もあり、その豊かな歴史と文化が感じられる料理です。

 近年では、はっとうのバリエーションも増え、「ひしはっとう」や「おかはっとう」など新しい形や味が楽しめるようになっています。地元ではなくても、この伝統的な味を現代のキッチンで再現し、日本の食文化の深さを味わうことができます。

記念日とかいろいろ