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~今日は何の日?~

8月10日 道の日

道の日

 8月10日は道の日。道路は生活に欠かすことのできない基本的な社会資本だが、あまりに身近な存在のため、その重要性が見過ごされがちになる。そこで、道路の意義・重要性について、国民に関心を持ってもらおうと、1986年(昭和61年)に建設省(現・国土交通省)が制定した。

 日付は、1920年(大正9年)8月10日、日本で最初の道路整備計画「第一次道路改良計画」が実施されたことや、8月1日~31日が「道路ふれあい月間」の期間中であったことなどから、8月10日とした。

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 道路は国民経済の基盤となるインフラストラクチャであり、その重要性は日常生活やビジネス活動の多くの面で見過ごされがちです。道路が提供する利便性や効率性は、社会と経済の両方にとって不可欠な要素です。特に、産業活動においては原材料の輸送から完成品の配送まで、すべて道路が支えるため、その影響力は計り知れません。

 また、道路は緊急時の対応にも重要な役割を果たします。自然災害が発生した際には、救急車、消防車、警察車両などが迅速に現場へ到達するためのルートとして機能します。このような緊急サービスの迅速な提供は、道路が整備されていることによって初めて可能となります。

 さらに、道路網の整備は地域間の経済格差を緩和する効果もあります。過疎地や離島など、交通アクセスが不便な地域では、道路が整備されることで新たなビジネスの機会が生まれ、地域経済の活性化に寄与します。これは、地域の産業を支援し、地域住民の生活品質を向上させるために重要です。

 道路の日を設けることで、これら道路の持つ多岐にわたる価値や重要性を国民に再認識してもらい、道路整備や管理のための国民的な支持と理解を深めることが目指されます。国民一人ひとりが道路の価値を理解し、適切な使用と保護の意識を持つことが、持続可能な社会の構築に繋がるのです。

記念日とかいろいろ

省庁などが作った記念日